思い出の味
いのり
うたかたの思い出
いつかあなたとの出会いがただの思い出になってしまうのが怖い。
今この瞬間感じている燃えるような想いも、胸の高鳴りも何もかも。時が経つにつれ、その味は薄れていく。カメラの中に収まる、切り取られた時間だけでは、あの頃の味は思い出せない。思い出とはよく言ったものだ。もう二度と同じ感覚を抱くことは叶わないのに。情熱も、悲壮も、時間が解決してしまうことが寂しい。
そんなことを考えながら、私はまた新しい感情を学んでいく。
思い出の味 いのり @inori-pad
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