イルカさんの水、めっちゃかかった

「イルカさ~ん!」


ステージのプールにイルカさんの姿が見えると、私のテンションは一気に燃え上がった。


うお~っ! 上がるぅ~っっ!!


近くに座ってた幼稚園くらいの子とリアクションが丸かぶりだけど気にしな~い。だって好きなものは好きなんだも~ん!


うしゃしゃしゃしゃ♡


さっそくイルカさんからの歓迎の水しぶきを浴びて、


「きゃーっっ♡」


って声が出ちゃった。うおっ! ヤバ! またなんかモレそ!!


なんちて! てへぺろ♡


プールの中をイルカさんがぐわ~って泳いでシュバッと飛び上がって、ドバーン!と水が撥ねて、はははははは! 楽しすぎて震えるわ~っ!


それとかでっかいビニールのボールをイルカさんがヒレで飛ばして、観客席とでキャッチボールとか。


「キャーッ♡ キャーッ♡」


周りの子供達と一緒に声を上げながらボールを押し返す。


ヤッベーっ! 楽しすぎる~っ!!。


なんてテンション上がりまくりで気が付いたらショーの終わりの時間だった。


『え~っ? もう終わり~!?』


とか思っちゃうけど、イルカさんも休憩しなきゃだもんね。うん。


「はぁ~、楽しかった!」


ステージから出る時、けっこう濡れてるのに気付いちゃった。


「イルカさんの水、めっちゃかかった。気持ち良かった♡」


私がそう言ったらパパも、


「かかったなあ。暑かったからちょうど良かったけどな」


って言ってくれた。


動物園の中の喫茶店みたいなとこでカルボナーラを食べながら写真のチェックもした。


いっぱいいっぱい撮ってくれてて嬉しかった。イルカさんも写ってた。カワイイ!


クラスの子とかにはもう動物園とか興味ないって子もいるけど、私は好きだよ! 楽しいじゃん!


でも、さすがにちょっとはしゃぎすぎたかな~。帰りの電車の中で、もんのすごくまぶたが重くなってきちゃって、抗い切れなかった。


『負けん、負けんぞおお!』


とか思ってたけど、負けちゃった。


だけど…ああ…なんか気持ちいいな……


パパの体にもたれてすーっと眠りに落ちていくの、ホントに気持ちいい……


ちくしょ~、こんなの勝てるワケないじゃん……


と、次に気が付いた時には乗り換えの駅だった。でもまだ眠くて、次の電車に乗ったらまたすぐ寝ちゃった。


で結局、家の最寄り駅までぐっすり。


でもそのおかげて家に帰る時にはすっきりしてた。


汗かいてたから家に帰ったらすぐパパと一緒にお風呂。


「ありがとう、♡」



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