やふ~! やっぱ夏はプールだよね~
「やふ~! やっぱ夏はプールだよね~」
いよいよ夏本番。朝から思いっ切り暑かったからパパがベランダにビニールプールを用意してくれた。
パパも私もクーラーが効きすぎてるのは苦手だから、クーラーの設定温度は二十九度になってる。プラス扇風機が基本。
「うひゃひゃひゃ! うきゃ~っ!」
水が気持ち良くてテンション爆上がり。うはは、た~のし~!!
バチャバチャと大暴れしてから、ふ~っとビニールプールの縁に頭を乗せてボンヤリ賢者タイム。一息ついてまた「ぎゃひ~っ!」ってバチャバチャ。
暴れるのに飽きたら霧吹きに水を入れてシュッシュッてして虹を出してみる。お~、キレイだ。
こうやって一人で遊ぶのも楽しいんだよね。もちろん友達と遊ぶのも楽しいけどさ。あと、パパから「遊び方がちっちゃい子と同じだな」とか言われたりもするけど、いいじゃん、楽しみ方なんて人それぞれだよ…!
それにさ、パパの前で変に見栄張る必要ないじゃん。パパは私のことをちゃんと認めてくれてるんだから。
「いや~、まんぞくまんぞく」
たっぷり遊んで満足して、部屋に戻るとすぐに水着を脱いですっぽんぽんのままで洗濯機のところまで行って、「てえい!」と水着を投げ込んだ。
「うおっしゃぁ~っ! ナイスイン!」
見事に洗濯機に入ってガッツポーズ。それから冷蔵庫を開けて牛乳をパックで直飲み。もちろん左手は腰に。
「っか~っ! うめぇ~!」
女子力? そんなもん知るかバーロー! こちとら親譲りの生まれついてのフリーダムでい!
でもその時、
「パンツくらい穿けよ~」
と、パパからのツッコミが。
「うぃ~っす」と応えながらしぶしぶパンツを穿く。だけどそれから、「パパぁ~」って甘えた声で、仕事中のパパの体と椅子の背もたれの間に強引に体を捻じ込んだ。
「あったかい…」
さすがに外に比べると部屋の中はちょっと寒いくらい涼しかったから、パパの体であったまらせてもらう。う~ん、気持ちいい。
「パパ、大好き…」
って私が言うとパパも、
「お父さんもだよ」
って応えてくれる。嬉しい。
でも、す~ぐに体もあったまってきて、だんだん暑くなってきて、
「
とか声に出ちゃった。
それからテーブルに戻ってノートPCを起動してさっそくゲームを始める。
あ~、夏の休日って感じするわ~。
こんなの、よっしーもマリーもさせてもらえてないって言ってた。だから私の家に遊びに来て息抜きするんだって。
私はこの家に生まれてホント幸せだな~。
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