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  • 黄昏への応援コメント

    自主企画「文学文学した…」から来ました。
    いやあ、すごい良かったです。
    とーんと胸に入ってくる絶望に近い悲しみが素敵でした。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます!拙作の中では一番文学っぽい作品でございます。
    ご近所にこんな人がいるかもしれないなぁ、と思いながら書きました……。

  • 黄昏への応援コメント

    素晴らしい描写力でした。
    「孤独」というものが読み進めるにつれ、どんどんと押し寄せてきて。
    この男性が読み手の自分のような気持ちになってきます。
    がむしゃらに働いてきたのは、疑いもしなかっ二人の未来のためだった。
    今になってそう思い返す毎日なのでしょうね。
    ずっとそばにいることが当たり前で、それが普通になると。
    家の中が整理されていることも、食事が出てくることも、お風呂が沸いていることも。
    全てが当たり前で、感謝もなく生きてしまう。
    そんな毎日に「孤独」というやつは、は少しずつ忍び寄っているのでしょう。
    「孤独」に支配されないよう、感謝の気持ちや労わる気持ちを大事にしていきたいものです。

    素晴らしい物語でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    当たり前に感謝するのは難しいことです。失って初めて大切さに気付く、というのはよく言われることですが、それにもかかわらず、大抵の人はやはり失うまで気付かないわけで……。この男性も妻が健在だったなら、感謝もなく当たり前の日々を過ごしていたはずです。だからこそ気付いた時のやるせなさは大きいのでしょう。きっと珍しくもない、ご近所にもあるかもしれない孤独です。

    寂しい男性の物語にお付き合いいただき、ありがとうございました。


  • 編集済

    黄昏への応援コメント

    初めてコメントさせていただきます。的はずれだったら御免なさい。

    今まで、環境破壊など現代の恐さを秘めながらその上にとてつもないファンタジーを構築していく、、そんな若い女の子、面白く読んでいました。

    「黄昏」を読んで驚きました。
    朝の目覚めの悪さ、家事のできない男、の表現、突然の大きな仏壇と妻の笑顔の遺影などの内容が現れてくるにつれ引き込まれていきました。
    妻の優しさも花好きで家事も行き届いていて、どこにでもあるが幸せな家庭だったことが、現在の荒れた状況で逆に浮き彫りにされていく、、、その中で男の孤独侘しさがひしひしと伝わってきます。なんか涙が出てきました。

    さりげない猫の描写ー猫ってそうだよなーちょっと一息!

    高齢者の私は「人生百年時代」に共鳴。今高齢者の問題は、低年金、下流老人、孤独死などが取り上げられていますがここに書かれているような少しお金のある老人にスポットを当てるなんて、自分の越し方と比して身につまされショックでした。
    貯蓄が奨励され、「頑張らなくっちゃあ」というコマーシャルがはやり日本経済を支えた世代。頑張って、節約して貯めたお金。
    もう妻と旅行することも、美味しいものを一緒に食べることも叶わなくなった、孤独老人の悲哀、やるせないものが残ります。けど絶望ではない、、、黄昏ですものねー。でもつらいなあ。これも現代の老人問題の重要な側面なんでしょうね。

    思いつくままに駄文を弄しました。読み流してください。
    面白かつた?し、いろいろかんがえさせられたのは事実です。ありがとうございました。

    慣れないので誤字脱字が多々あると思います。お許しを!

    作者からの返信

    桜泉さま

    私の作品を広く読んで下さったとのこと、ありがとうございます。

    お察しの通り私は未だ若年で、本作の主人公の世代については想像によるところが極めて大きいので、主人公の年齢を経験した方に感想をいただけて嬉しく思います。

    私の親類にはもう数年で主人公の年齢を迎える男性が複数おります。本作主人公は彼らを混ぜ合わせ、取りざたされる社会問題を上塗りして作り出したものです。私の想像力は概ね主人公の今に固定され、主人公の歩んできた人生――どんな価値観が推奨され、どのようなコマーシャルが流行し、何を支え何に支えられて生きて来たのか――というようなことには、まだまだ及んでおりませんでした。年月の重みを感じます。

    桜泉さまからコメントを頂けて、本作の主人公について改めて考えさせられました。

    ありがとうございました!

  • 黄昏への応援コメント

    お金を貯めるという行動に、疑問を持つことがあります。いつかのために貯めるのだと思い貯めています。しかしそのために今を犠牲にするとはいかがなものだろう。今ここにある、確かに存在する楽しみや欲求を底に押しやってまで、来るかどうかもわからない未来のためにえっちらおっちら預金する。とても空虚な活動。でもしなければ不安になり、その不安を解消してやるために空虚を貯める。
    その、もしかしたら意味のないものになるんじゃないだろうかという嫌な予想が、まさしく当たってしまった世界で、狂い切れずに生きながらえるという地獄の日々を、されとて死ぬほどの絶望も準備されずに、ただひたすらに暮らし続けるという、なんの希望も見出せない虚無を感じました。
    あまりにリアルで悲しくなってきました。
    そして、最近の若い者はというセリフの裏側が、これほど羨望と悔しさに満ち溢れたものであるとは思いもよりませんでした。
    奥さんの笑顔がまた、主人公の取り残されてしまった孤独をより鮮明にしており、辛かったです。
    素晴らしいのは、自分もこうなってしまって辛い思いをするのだろうという薄霧のような諦観はあるものの、主人公をかわいそうだと思えなかったところ。なぜか? と考えたときに、それはいずれなる自分だと感じたからだという答えにたどり着きました。つまり、未来の自分を投影できる程に、入り込んでいたということです。
    そういうわけで読後は大変気持ちは沈みましたが、良い思いをするだけが小説ではないんだなということを改めて実感しました。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    人生何があるのか解らず、何年続くのかも解らず、結局お金がどれくらい必要なのかも解りません。お金は使って初めて価値のあるものですから、貯めるだけ貯めて使わなかったら自分としてはマイナスです。だからと言って貯めないわけにもいかず…難しいものです。

    その時々の欲望を犠牲に貯めたお金が自分の人生を豊かにしてはくれないと確信した時、人は何を思うのでしょう。仕事一筋で生きてこられたために退職後に生き甲斐、つまりお金の使い方を見出せない方が多くいる、という話はしばしば耳にします。

    主人公は正にそういう状態です。生活能力もなく、生き甲斐もなく、妻に先立たれて一人ぼっち。未来ある若者を僻んで、部屋に引き籠っています。珍しい話ではないのではないか、というのは作者の想像でしかありませんが…。

    本作に没入していただいたとのお言葉をいただき、とても嬉しく思います。心地よい読書を提供できなかったことは非常に心苦しいところですが、本作が詩一さまの心に何らかのものを残せたのだとすれば、作者としてこれほど光栄なことはございません。

    最後になりましたが、嬉しい応援コメント、ありがとうございました。

  • 黄昏への応援コメント

    朝起きる時、目覚まし時計でなく、奥さんに起こされていたところから、この方は何もかも奥さんにやってもらえた飯、風呂、寝るタイプの夫だったんだろうなあと思いました。きっと、少しだけ田舎の木造の大きな家。奥さんは四季折々、いつもどこかで花が咲くようなお庭だったのかな。そんな方だから、ご主人に凄く尽くされたのでしょうね。だからこそ、交通事故によるショックが大きすぎて絶望感、ハンパない😭
    埃の描写、うまく表現できないんですが、「小さい秋見つけた」を初めて聞いた時に受けた、なんだかどんより淋しい感じに匹敵します。
    男泣きのシーン、辛いです。そして、最後、60にもなれば夫婦の体温を感じることなんかないでしょうが、この方は毎朝起こしてくれる妻の手の温もりがあったんですね。切ない。最後の一文、瞼の裏の熱、胸が痛みます😭勉強になりました〜

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます。

    主人公の生活能力の無さや家の細々とした描写から、妻が生きていた頃の家庭の様子をありありと描き出してしまう菫さまの想像力! 特に私の脳内にしかないはずの「木造の大きな家」が引っ張り出されていることに驚いています。
    体温から、埃から、主人公の孤独を感じ取って下さってありがとうございます。菫さまの想像力、感性、物書きとしてとても羨ましいです!

    最後になりますが、かの名歌と並べていただいて恐縮しきりでございます…!ありがとうございました!

  • 黄昏への応援コメント

    企画参加作品とのことですが、リアリティのある設定で、すっと物語に入ることができました。情景の描写が丁寧で、大学生達の若さと主人公の惨めさとの対比も見事です。
    後半で孤独を再認識した「私」が「俺」になってからの心情の吐露は、勢いがあり泣けました。
    良い作品を読ませていただきありがとうございました。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます。レビューまで頂き、恐縮です。
    設定は企画主さまが考えて下さったものなのです。
    細かい設定をあらすじに上げてしまうのに抵抗があったので細かくは掲載しませんでしたが、指定された設定をこの場を借りて明かさせていただくと、

    ・主人公は二年前に妻に先立たれ、一年前に会社を退職。既に嫁いだ娘が一人。孫もいるが、遠方に住んでいて滅多に会えない。
    ・主人公の住まいは東京以外の場所である。
    ・テーマは孤独。

    というものでした。
    この設定を読んだ瞬間に浮かび上がったのが、私の場合はこの主人公でした。

    不幸というのは自分で気が付かなければ無いも同然なのですが、気が付いた瞬間に突然距離を詰めてきます。人と自分とを比較したり、持っていないものを見つけた時、自分が不幸だと気が付いてしまうのでしょう。

    丁寧に読んでいただき、ありがとうございました。

  • 黄昏への応援コメント

    純文学って、むつかしいです。読むのも書くのもなれていないので。
    ふづき詩織さまの文章にふれて、吸収できることは吸収させていただこうと思いました。

    作者からの返信

    光栄なお言葉、ありがとうございます。
    純文学は難しいですが、挑戦のし甲斐があります。本作で吸収できることがありましたら、ぜひぜひ吸収してやってください。

  • 黄昏への応援コメント

    芸術的な美しい文章で紡がれるエピソードが一つ一つ重く、隣に住んでいる人がこうかもしれないというリアルさでグッと入り込んでいきました。
    仏壇のお米を交換している描写に心臓を射抜かれました。自炊の出来ない男の精一杯を感じて。
    猫ちゃんの所と、弁当がまずい所でとても切なくなりました。
    私は孤独とは誰にも会えない事だと思い、そう描きましたが、交流があるにも関わらず一人ぼっちの方がずっと辛いのだと感じました。
    東京ではない事を訛りで表現しているのも凄いです。
    素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございます。

    作者からの返信

    応援コメント、ありがとうございます。
    褒められ過ぎて困惑しています…!
    丁寧に読んでいただけて感動しています…!
    しかし、これだけは申し上げておきます。こちらの主人公の孤独が秋雨さまの描いた主人公の孤独を上回るということはない、と私は思います。ただ形が違うだけで、どちらもとても辛いのではないかな、と。(秋雨さまの主人公への言及は、場所を変えさせていただきます。)
    エピソードのみならず小さな表現までつぶさに読んでいただいて、ありがとうございました。とても励みになります!