甘々に悪口を。

小さな世界の中で、一見仲良く遊ぶ私たち。

でも居心地が少しだけ悪い。


短めの制服のスカート、ポケットの中の色付きリップ

気を使ったラインのさりげない返し


30分かかった、何気ない前髪。


お揃いのスクバのキーホルダー


帰り道、寄り道。

友達といく流行りのお店。


似合うよ〜

え、まぢで?

可愛い


でも、目を逸らした窓ガラスで笑っていない私の目。


親しい友達だけど、親友じゃない。

彼女と私の間にはドス黒い峡谷がある。


女子高生の方にも、女子高生だった方にも身に覚えのある、あの微妙な雰囲気が絶妙な筆致で描かれています。本当にうまい!

また女子高生に憧れている、同年代のあなた、大きなお兄さんたちにもこれが実態だ!と晒しているような作品です。


とてもくどくてフワフワと甘い。

毒になる甘さ。


二人の心理の描きかたがとても深くて、どこまで意図しているのか、読んでいてドキドキしました。


甘々に悪口を。

作者 望月おと


https://kakuyomu.jp/works/1177354054893806821





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