虹の色はいくつ?
街をプラプラ歩いていますと、チラシを手渡されました。
そこには抑えた甘すぎないナチュラル系の色使いで
「気楽で」
「ちょっと知的な」
みたいなことが書いてあったとしなさいよ。ね?
「へ〜」
って、ちょっと時間もあるし、行ってみようかな?
「あ、ちょうど私も行くんでご一緒しましょう」
チラシを渡してくれた、感じのいい子が言うんですね。
ナチュラル系の品のあるお嬢さんです。
「あ、まあいいかな?」
テクテクテク
何だか、こう思ったよりおしゃれくない?
ちょっとだけ心配になるんですけども
まぁ小屋に案内されるよりはずっといいじゃない?
で、入ります。
「いらっしゃい」
って、何だかみんな感じよくってニコニコしていますよ。
インテリアも外国の書斎みたいです。
何だ?
天井まで本が詰まっている書棚が全方向の壁にあるぞ?
それに、なんか服装も上品ですよ?
アタシ、すっごい普段着なんですけど。
「いやいや、気にしないで。そんなの関係ないですから」
そ、そうなんですか?
よかったですか?
「へ〜、麒麟屋さんっていうんですか。いい名前ですね」
って、何だか紳士じゃないですか。
「ええ、とっても素敵な方なんですよ」
って、先ほどのお嬢さん。
何だかみんな育ちがいいですね。
感じいいぞぉ
「で、この考察における問題点としましては」
10分後、私は硬直して笑顔が顔に張り付いています。
「ええ、そこに関しては(難しい言葉、言葉、言葉)じゃないんですかね?」
何なの、この圧倒的な知性は!
いやいやいや、私だってね、興味はあるんですよ?
でもね、これが
「気楽で、ちょっと知的な(エッセイ)」じゃないって!
論考
あなたね、これはね、論考ですよ!
あ、もともとエッセイってそんな?
いや、文句を言っているんじゃないんですよ?
すっごいいいと思うんです。
長文ですけども、読みやすいし、わかりやすいし!
でもね
「ちょっと汗をかいていかないか」
って、トライアスロンに誘われた感じ。
ムッチャ面白いんですよ?
もうね、圧倒的。
圧巻の知性と知識なわけですよ。
「ちょっとご飯食べていかない?」
って大使館に連れていかれた感じ。
わかって頂けます?
圧倒的な知識と思考に翻弄されるアタシ。
腰を据えて読みたいので、フォローさせていただきます。
「虹の色がいくつ?」とかさ、マシュマロタッチかと思ったよ!
虹の色はいくつ?
作者 吾妻栄子
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