第19話 大事なウンチ、おしっこ!

認知症になるとかなりの確率で便や尿の出るタイミングがわからなくなります。

布のパンツでは漏れてしまうので汚れてしまい、周りの人が気が付きます。

そこでリハビリパンツを履く事になり、尊厳が奪われていきます。

情けなくなって現実逃避が始まりますます訳がわからなくなるのです。


当たり前のように普段トイレを使ってますが、実はパンツをおろして便器に座るという行為は本能ではなく、トイレトレーニングをして覚えた行為なのです。だから忘れるのです。


なので忘れた人には教えないと出来ないのです。


便がどういう物かわからなくなり、拭き方も忘れてしまいます。

だから手についたらパニックになり変なものが付いてると思いあちらこちらに手を付けて拭き取ろうとします。


リハビリパンツの中に便や尿が付いていても気持ち悪さを感じずに平気でいます。自分から訴えません。


人にとって大切なトイレでの排出は人間らしい社会性だったのだと

わかります。


この介助は嫌がられると思っているかもしれませんが、

私には少しも嫌な仕事ではありません。


大切な事だから介助出来て嬉しいです。

その方の健康状態がわかります。心の状態もわかります。


日々当たり前のように大切なウンチ、尿と接しているので

関係なく暮らしている人には汚いと思われるかもしれませんね!


でもご自分のは大切にしてください!

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