Purifiers

紫垂

プロローグ


 あの日見た炎をいまだに夢に見る。一晩にして私から父を、母を、妹を、全てを奪ったあの炎。どうして私だけ生き残ってしまったのか。そんな後悔をしない日はない。  けれど、私は、父の無念を晴らすため、そして、どこかで生きているかもしれない妹のために、生きなければいけない。全てを暴くその日までは――

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