第30話再会の時5
夜はおかんの店から戻ってきて10時から1時までパソコンでブログをやっている。女装日記はもう5年も続けている。今やベストテン入っている。入行してからは広告を貼るようになった。だが月に1万がせいぜいだ。へえ!こいつは初顔だな。
『私は女ですが見惚れました!私のブログにも遊びに来てください』
コメントは多い時は更新ごとに5件ほど入ってくる。一応目を通すがコメント返しは滅多にしない。
へえ!漫画を描いているのだな。私も大学時代からブログで何作か小説を書いている。少しエッチな奴だな?大胆な性描写もしている。だが生々しい。プロフィールを見る。黒のTバックに胸は手で押さえてえいる。美人だ。
『エッチですね!初めから読ませてもらいますね』
思わずコメントを入れた。
今日は同僚の静江と銀行が終わったら隠れて酒を飲みに行く約束をさせられた。両替の積み込みを手伝ってもらっているのだ。多い時は一日に5度も帰ってくるのだ。誰もが嫌がる仕事なのだ。私が携帯を入れと明細を聞いて帰るまで用意してくれるのだ。
やはり予想通り8時前に終わった。急いで彼女が行っている喫茶店を覗く。ここも私の担当だ。私の姿を見たら出てきた。
「少し歩くがいいか?」
「ええ、いつも食事している店に?」
おかんの店に入ると一番奥を2つ空けてくれている。
「可愛い彼女ね!」
「彼女じゃない。同僚だよ」
私は大瓶で静江は青リンゴだ。
「私彼女にしてください」
「いや」
「彼女いるのですか?」
「女は苦手なんだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます