第24話 猫と赤ちゃん

 さて、今回は猫の話です。

 前にも書いた通り、うちの実家には猫がいます。


 茶色の長毛猫で、首の周りにライオンのたてがみみたいな毛が生えているのが特徴の猫です。


 保護猫で種類は分かりませんが、明らかに日本猫ではない感じ。


 文字だけでは想像がつかない人は、サイベリアンやノルウェージャンフォレストキャット、メインクーンで検索をしてみてください。だいたいそんな感じです。


 体重は6キロですが、なにせ毛が長いのでパッと見7~8キロに見えます。


 トイプードルの平均体重が2~4キロらしいので、その辺の小型犬より大きいです。


 ちなみにこれを書いている今、赤ちゃんもちょうど猫と同じ体重の6キロになりましたが、並べてみたら身長は猫の方が高かったです。


 というか猫さん、長いです。胴体がビョーンと伸びます。さすが猫……。


 そんな訳で、猫のために買った猫ベッドも、大きすぎてお尻がはみ出してしまい、ほとんど使っていませんでした。


 がしかし、ここに来てほとんど使ったことの無い猫ベッドに使い道ができました。


 そう、産まれたばかりの赤ちゃんを寝せるのにピッタリのサイズなのです!


 という訳で、ちゃんとしたベッドは寝室にあるのですが、居間で過ごす時は赤ちゃんを猫ベッドに寝せることに。


 すると猫が赤ちゃんをじっと不思議そうな顔で見つめています。どうやら、自分は入らないくせに他のやつが猫ベッドに入っていると気に入らない様子。


 噛んだり引っ掻いたりはしませんが、何やらクンクンと匂いをかいだり落ち着かない様子。


 それにいくらピッタリとはいえ、やはり猫ベッドに人間を寝せるのはどうなのか?


 という訳で、クーハン(赤ちゃんを寝せるカゴとか箱みたいなやつ)を買い、居間に置くことにしました。


 これで日中赤ちゃんの過ごす場所ができた……と思いきや



猫「ここは僕の寝床にゃ~!」



 猫ベッドに絶対に寝なかった猫が、クーハンに入って寝てるではないですか!


 確かに、クーハンは猫ベッドの倍くらいの大きさあって6キロの猫にはピッタリのサイズ。


 3キロしかないおチビは猫ベッドで寝てろっ! てことなんでしょうか……。


私「こらこら、ダメでしょ!」

猫「にゃーん!(ここは僕のベッドにゃ!!)」


 不満げな猫さん。


 最終的には猫を追い出して赤ちゃんを寝せることに成功。


 でも今でもたまに赤ちゃんや私がいない隙にクーハンに寝ていることがあります。


 赤ちゃんが寝ていた直後のクーハンは温もりが残っていて暖かいというのもあるのかも。


 そんな訳で、クーハンは無事に人間と猫の兼用ベッドになったのでした。

 

 ところで最近、赤ちゃんが「にゃーん」という声を出すようになったのですが、まさか人間の言葉を覚えるより先に猫語を覚えたなんてことは……ないよねぇ?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る