1.短編を書き終える。そこからが始まり。
時は現在から少し遡った、2019年2月初旬。
まきやという素人創作屋が、ひとつの小説を書きあげました。それは中年アナウンサーの生き様を書いた1万5千字強の短い物語。
短編の名前は「語りの人」といいます。
この話はやがて某Web小説サイトの小さなコンテストで佳作に選ばれる事になります。けれどもそれは、この後に行われた激しいリテイク作業を終えての話。
この実録が始まる時点で、その短編はまだまだお粗末な内容――あくまで話の最後の句読点を打ち終わっただけの状態でした。
そもそもの発端は、まきやの所属する文芸サークルのUさんとの会話から始まりました。
――――――――――
【Uさん】まきやはん、私が作品をリテイクしてもらってる『師匠』がおんねん。
せっかくの機会やし、先生にもまきやはんの短編をみて頂いたらどやろ?
注:Uさんは関西の方ではありません。プライバシー保護のため方言でフィルタをかけています。
――――――――――
Uさんには下書きの時点でいちど「語りの人」を読んでもらっていました。
もちろんその時点で、物凄く為になる指摘を頂いています。でもUさんがさらに師匠と呼ぶ存在がいると言うのです。
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【まきや】ぜひぜひ!
――――――――――
まきやは何も考えずに、OKの返事を出します。しかし次の言葉を聞いて、驚くのです。
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【Uさん】そのかわし『師匠』はおっそろしく怖いで~? 下手なもん出したら立ち直れないぐらい、ボッコボコや!!
【まきや】……え……ええぇぇ!??
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そうです。これはリテイクなのですから、ある程度辛口でないと意味はありません。作者の肥やしになる甘口レビューに慣れているまきやに耐えられるでしょうか?
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【Uさん】どうする? さあ? さあ!?
【まきや】うーあー……き、決めました! その方を紹介してください!!
【Uさん】よっしゃ! ほな連絡先教えるで!
――――――――――
まきやはデフォルト優柔不断な男ですが、意外にもこの時はすぐにお願いする事にしました
こうして短編「語りの人」を題材に、まきやと師匠のやり取りが始まることになりました。
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