第480話 目指すべき場所

 

 「ごちそうさま〜、美味しかったわ〜」


 「おそまつさまでした」


 アオイ達は話し合いウジーザス達の力を把握し、方針も決めた。


 「ちょっと待っててね」


 アオイはかっこつけながらスカッとならない指パッチンをした後、神速でお皿と机と椅子を片付けた。


 「お待たせ」


 「それ、神速を使わなくても良かったんじゃ〜?」


 「これたまこ、アオイはまだその力を手に入れたばかりじゃ、いちいち使っておるのは力に慣れるためじゃな?」


 「え?あ、はい」


 本当は格好つけただけで、思ったより反応が薄かったので恥ずかしくなったアオイだった。


 「あー……えと、準備はいい?みんな良かったら出発しよう!」


 「「……」」


 恥ずかしいので話を切り換えるために発言だったが、もっと恥ずかしい目にあうことになった……


 「あの〜」


 「はい?」


 「場所、わかるの〜?」


 「あ……」


 アオイの顔は一気に赤くなる。


 「そそそそその……どこに行けばいいんでひょうか」


 あまりに恥ずかしすぎて少し涙目になりながら2人に聞く。


 「フフッ、紋章の力で共通するものがひとつあるの〜、それがこれよ〜」


 たまこが紋章を光らせて2回叩くと目の前に映像が出てくる。

 アオイも真似をして映像をだして中を見ると……


 「!?、これは!」


 「驚いた〜?これは世界地図よ〜?」


 アオイは驚く____だがそれは世界地図がある事ではない!


 「(嘘でしょ……元の世界と……まったく一緒!?)」


 それは誰もが目にするであろう地球の世界地図と同じだった。


 「そして〜私達が目指す六英雄の拠点はここよ〜」


 アオイの地図とリンクしているのだろう、たまこはその世界地図の真ん中の地形にピンをさした。


 「え!?ここって!」


 「そう、人間でも魔族でもこの大陸はこう呼ばれてるわ〜……《神の島》って」














 「日本じゃん……」











 ピンが刺されたのは両隣に大きな大陸に挟まれた小さな大陸……アオイ達の世界でいう所の《日本》だった。








 

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