第468話 新装備装着
「ん、ぁ……ここは……」
朝日が窓から入ってきて目を覚ますと見慣れた天井だった。
「確か、エスに案内されてフリー○軍が使うメディカルマシーンみたいなのに裸で入って寝てたはず……だけど」
起き上がるといつも通りブラとパンティ姿のままだった。
{起きたかい、我が女神}
「うにゃ!?」
突然の通信音声が流れてきてめちゃくちゃびっくりしちゃったよ……心臓に悪いな。
{フフッ驚かせてすまない、私の名前はミカ、元グリード城魔法技術部の1人だ}
「ほ、ほう……」
{まぁ、“元”なので今は違うが、これから先、私は君たちの組織の一員となった、主にサポートを中心にしていくから戦闘は期待しないでくれ}
なるほど、つまりスマホアプリとかのナビの人とか映画で良くあるイスに座って指示する人とかの立ち位置か。
「よろしくお願いします」
{此方こそ、君の声が私に対して発してるなんて嬉しすぎて涙が出そうだよ}
「あ、はは……ありがとう」
冗談っぽく文は言ってるが通信ごしに聴こえてくる女の人の声は本当に泣きそうに震えていた……なんかムラサメさんみたいなオーラを感じるな……
{では、状況を説明しよう、君の机の上に転送魔皮紙があるだろ?}
言われて見てみるといつも酒瓶を置いてる机は片付けられていてテーブルクロスの様に魔皮紙が敷かれていた。
「うん」
あ、なんかゲームのチュートリアルっぽい、あれ?そういや
「僕そういえば通信魔皮紙起動してないけどどうしてミカさんの声が聞こえているの?」
{あぁ、それも後で話すよ、とりあえず魔皮紙に此方から送る、受け取ってくれたまえ}
「何を?」
{君専用の新装備だ}
魔皮紙が光りだす……まじか!なにこの展開朝起きていきなりクライマックスなんだけど!最初から最後までクライマックスなんだけど!
そして届いたのは
「こ、これ?」
{そう、これがこれから先お世話になる君専用の装備だ!}
送られてきたのは1つの青く光っている丸い宝石だった。
「???」
{あぁ、それとブラは必要ないから取って着るように、安心したまえ、音声だけだから映像は見えていない}
「え!?あ、はい」
言われた通りにブラを脱いでパンティー一丁になるが……
「あのー、どうやってこれを?」
{フッフッフ、良く聞いてくれた}
いや、こんな状況なんだから聞くでしょ普通。
こっちはパンティ一丁で訳分からん宝石掴んでるんだぞ。
{まずそれに魔力を流してくれ}
言われた通りに魔力を流すと青い宝石の上に赤い魔法陣が浮かび上がってきた。
{それを胸に}
「うん」
言われた通りに胸に当てると____
「お、おおぉ!?」
その宝石を中心に俺の身体をピンクの光が包み出す!
例えるなら少女バトルアニメの変身シーンみたいな!
{ベースは元のグリード装備だが、天才である私が改良させてもらった、さぁ我が女神よ……外で実験と行こうか}
包み込んでいた光が無くなると俺は新装備を着ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます