第355話 飲み会でまさかの発見
《ナルノ町》
ここは小さな町外れのレストラン......なのだが......
「マスター!《タオツー》もういっぱーい!」
「マスターじゃありません、《タオツー》一杯でよろしいですか?」
レストランなのに居酒屋のように扱う見た目が中学生魔法使いの少女、ユキの机にはお酒の入っていたコップが8本ほどあった、そしてその空のコップの横に
「............」
一杯目を飲み干したら机に倒れたヒロユキが寝ていた。
そのヒロユキの腕に絡み付くように身を寄せてる白銀の髪の色をして片腕が義手の見た目が美少女の男、ジュンパクが目をトロンとさせて返事のないヒロユキに話しかけてる。
「ねぇ、あにきぃ、子供ができたらーミーは三人は欲しいなぁ、それからそれからぁ」
「ジュンパクぅ!何いってるんですか!あなたは男ですよ!」
「ユキ姉貴......愛があればなんだって叶うんだ」
「自分の因果まで変えないでください、それにもうお酒は入らないんですか?」
「姉貴ぃ勘弁してぇ、もう5杯も飲んだんだからミーの頭はクラクラよー普通ならミーがクラクラにするほうなのに~」
ジュンパクはそういいながらヒロユキにスリスリしてるがヒロユキはピクリとも動かない。
「まったくまったく!こんな事もあろうかとたまこさんに迎えに来るように言っておいて良かったです」
「そう言いながらユキの姉貴も酔ってるじゃない~」
「私はこれでもほろ酔いなんですよ!ただ日頃抑えてるリミッターが外れただけです!」
「流石ユキの姉貴!おやすみ!」
「あ、ジュンパク......」
ジュンパクはもう耐えきれなくなってその場で寝る。
「まったく......二人ともまだまだですね、うーーん、話し相手が居なくなりました、ユキナも用事があるって消えてしまいますしふーむ......」
ユキはキョロキョロと周りを見る、時間帯としては22時を過ぎているので人も出ていってる頃だ、そんな中ユキはある机を見て目を見開いた。
その机には三人の屈強な男達に囲われる゛金髪の大人の女性二人゛が一緒に座っていた。
ただでさえこの町は金髪というだけでも目立つ、だがユキは別の理由でも驚いていた。
「そ、そんな......どうして......」
ユキは事実を確かめるべく、酒で酔ってフラフラしながらその机に向かうのだった。
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