第291話 《文化祭》話し合い
歳を取ると時間の流れが早いというもの。
俺たちは近づく《文化祭》の事を話し合っていた。
「と、言うわけで《文化祭》について話し合っていきたいと思います」
《文化祭》......みんなが憧れてる出店とかしてる所なんて今じゃほとんどなくてやることと言えば展示とか俺が中学の時はどっかのクラスが映画とか撮ってたくらい......
だがここは異世界だ!つまり出店とかの案が出るんじゃないかな!ワクワク!
「はい」
「はいどうぞ」
ワクワクしてたらまずは筋肉のパーティーのリーダーが手をあげた。
「ジムにしてみてはどうかな?」
「へ?」
筋肉パーティーは全員その場で上半身の制服を脱ぎだしてマッスルポーズ......え?な、なに?
「俺たちのこの筋肉!付けるのには最高の時に最高にいじめれるトレーニングをしないといけない!そこら辺を熟知した俺たちならトレーナーが出来る!」
「な、なるほど......候補にあげとくね?」
やだなぁ......俺自慢じゃないが身体を動かすのは苦手。
その癖食べるのは好きなんだよなぁ......ま!この身体は食っても食っても太らないから天国なんだけど!
そこだけは良かったかな!
「他には?ありますか?」
シーーーーンとなってる......やばい!このままではトレーニングジムのクラスに!?
「あ、あの」
「はい!どうぞ!」
普段はあまり主張しない若い子達パーティー《ファイアーヒューマンドロップ》のリーダーが恐る恐る手をあげた。
「ぼ、僕たちは冒険者なので冒険者みたいな事を......」
「なるほど!男飯だね!」
「男......え?」
「男ご飯!」
冒険者と言えばワイルドな男飯!
これしかないよね!ワクワクする!
「良くわかりませんが冒険者なら剣の展示や装備を展示するとか」
「そっか............」
「あの、なんでそんなに落ち込んでるんですか」
結局この世界でもお店とか出来ないのか......アニメの中だけかなぁ、ああいうの。
「はいのじゃ」
ほとんどの人が武器、装備展示で決定と思ってる雰囲気の中、そんなの知ったことかと手をあげたのはルカ......なんだろ?突拍子もないこと言わなければいいけど......
「どうぞ」
「《肉屋》じゃ」
また訳のわからんこと..............................
「《肉屋》って言うのは?」
「肉を焼いて食べるのじゃ」
「それじゃぁ普通の......なるほど」
いや、これは案外使えるぞ?
みんなが普通にスルーしようとする中、俺は意をけして代表者の立場としてみんなの前で手をあげた......飲食店したいために!
「あ、あの、みんなのを統合した案があるんだけど......」
「「「?」」」
「例えば、展示と料理なら両立できないかな?しかも肉料理なら出来るでしょ?冒険者って雰囲気もでるし」
「「なるほど!」」
「のじゃ!」
「マッスルジムはどうするつもりだ?」
「それに関してはちょっと考えようか!みんなも何かあればもっと意見ちょうだい!」
これで夢にまで見た飲食店文化祭できそうだ!
ワクテカ!
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