第268話 なんでも箱会議
アオイが《なんでも箱》を設置し。
アオイとルカには秘密でスヒマル以外のアドベンチャー科一年は市場の近くにあるミクラルで有名なチェーン
「それぞれみな、席に付いたでござるな?」
一人の生徒が眼鏡をキラッと光らせる。
みんなそれぞれ自分の注文したものを前に置き、パーティーごとに席についている。
「今日......集まって貰ったのは他でもない、《なんでも箱》の件でござる」
みんな黙っている。
他のお客から見ればかなり深刻な事を話し合っている様に見える......が。
「あの中に......依頼を入れたい者は手を」
その言葉を聞いて全員。
その場で手をあげた。
「うむ、やはりでござるな」
「考えることは一緒の様ね」
この中で女性パーティーのリーダーが口を開き、そして筋肉質なパーティーのリーダーと14歳のパーティーのリーダーも話し出す。
「やっぱりみんなそうなんですね」
「ふむ、やはりこの会議は意味があった......」
「「「「アオイさんを独り占めしたい!」」」」
それを皮切りにみんな騒ぎだす。
「うおおおおぉ!天よ!神よおぉ!チャンスをくれたのですね!」
「ついに童貞を卒業できる!」
「アオイさんにこのマッスルをずーっと見てもらうんだ!」
「アオイちゃん普段どんな所言ってるんだろ?」
「アオイさんの家に行きたい!」
「アオイさんとデート!」
アオイさんアオイさんアオイさんアオイさんと、もはや《なんでも箱》の本来の使い方を間違ってる人達が多い。
「静粛にでござる!我々気持ちは同じ......つまりこのまま行けば確実に《なんでも箱》はパンパンになりアオイ殿を困らせてしまう、それだけはさけるでござる!」
そう......
今回の会議はまさにそれだった。
みんなアオイが最後に言った《なんでも箱》で察したのだ。
なのでこの誘いが来たときはみんな秒で了承した。
「しかし、今回の会議、みんながみんな発言をしてしまうと混乱を招くでござる、なので意見はリーダーに話してリーダーが発言をするようにでござる」
みんなはそれに了承して、リーダーに話し出す。
そして女性パーティーのリーダーが手をあげる。
「はい」
「どうぞでござる」
「そもそも、みんなはどんなお願いをするつもり?アオイちゃんも女の子......同じ冒険者を目指すものとして、か弱くはないだろうけどあんた達襲う気じゃないだろうね?」
その視線は筋肉パーティーに向けられる。
それを感じ取ってたまらず声をあげる。
「何を言う!我々はスポーツマンだ!夜の運動とも言うがそんなことをする気はない!」
「二言はないわね?」
「男に二言はない!それに我々より思春期まっさかりのあのパーティーのほうが怪しい!一体どんな願いを書くつもりだ!」
もはや《願い》になってるのを誰もツッコミを入れない。
矛先が来た男子14歳パーティーはおどおどするが少し怒って答える。
「うるさい!子供扱いするな!俺達も男だ!思春期とか関係ない!行きすぎた事はしないと誓う!」
「ふん、若いのに......良く言った!」
「あぁ!」
筋肉リーダーと思春期リーダーは熱い握手を交わす。
まるで、「今、心に誓った」と言わんばかりに。
「そう、ならいいわ」
そして女性リーダーも座る。
「では、ルールを今から決めようと思うでござる、まず大事な事でござるが《誰が入れるか》でござる」
「「「......」」」
みんなまた沈黙する。
みんなすぐにでも入れたいのだ......だが、それを我慢している。
アオイに迷惑をかけないために。
「これについては考えてきてるでござる、《1日一人》でいいでござるな?」
「「「意義なし」」」
1日で一人......つまり、17日に一度。
しかし、これに意義をとなえるものはいない、何故なら一番重要なこの件に関してはきっと何日かけても決まらないからだ。
「では、次に......」
そして、《なんでも箱》アオイちゃん会議はアオイの知らないところで夜遅くまで開催されていた。
その頃、アオイは
「へっくち!」
と、くしゃみをしていた......
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魔法海賊
海に居る犯罪者集団。
発見したらすぐに王国の騎士に通報をする事。
大半の人生を海で過ごし、冒険者を殺し装備を取ったり海の魔物などを狩って生きている。
彼らは一人一人の力はそんなに無いが集団になることで【ダイヤモンド冒険者】相当の力になる。
P28
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《なんでも箱》依頼。
現在 なし。
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