第197話 先客二名。不法侵入です!

 《グリード王国》


 「……それで、ジュンパクの居場所は?」


 「私が知ってるわけないじゃないですか、寝てたんですよ?」


 「……あれは寝てると言うより死んでる」


 「人を死人にしないでください!?」


 「そうよ~私が治したんだから死なないわよ~」


 ヒロユキ達3人は身支度を終わらせる為にいグリード王国に帰ってきていた。


 「ここですよここ!マイホーム!」


 それと言うのも、グリード王国の《スペードツータウン》と言う所で家を買っているのである。


 「……ユキのではない」

 

 ヒロユキ達はここに買った魔皮紙や武器を置いといて必要な時に取り寄せていた。


 「へ~?大きいのねぇ?」


 「当然です!依頼をこなしてコツコツコツコツと貯めて買ったんです!」


 「……本当なら俺のギルドカードですぐ買えた」


 「そんなの駄目ですよ、お金は働いた対価なんです、お母さんが言ってました、自分で稼いだお金で買うものが1番大切にする……と……なので私達のマイホームを大切にしてくださいね♪」


 「…………」


 「なんか文句ありますか?」


 「夫婦喧嘩はもういいから~、早く家を紹介して頂戴~?私の荷物は多いのよ~?」


 「ふっふっふ、いざ!ご覧あれ!」


 玄関の鍵を開けようと魔力を流しガチャっと言ったのでドアノブを掴み回す____だが


 「あ、あれ?」


 「……どうした?」


 「いえ、鍵が……掛かったみたいなんです」


 「……え」


 「鍵の閉め忘れとか〜?」


 「いえ、そんなはずはありません、家に居る時ならともかく、もしも2時間鍵を開けっぱなしにしてたら勝手に閉まる様になってるんです」


 「という事は〜……」


 「っ!」


 ユキはすぐにもう1度魔力を流して鍵を開けドタドタと入っていく。



 そして、リビングのドアを開けると____

 

 


 「やぁ、おかえりー」


 「おかえりさね」


 「ルコサさん!?なんでここに居るんですか!」


 




 そこにはルコサとルダがリビングでくつろいで居る姿があった。








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