第195話 一通り終えて!
「はぁ〜憂鬱〜」
「そんなに気を落とさないでください」
「だって~……」
たまこはブーブー言いながら【ピコナッツミルク】をストローで飲む。
ユキが復活して数日、ヒロユキ達はそれぞれ挨拶や別れを済ませた後、今後の事で話すためにミクラルのギルドに来ていた。
ミクラルのギルドは元の世界で言うところの空港に似ていて中には色んな飲食店やお土産がある。
他の国と違う所といえば、転移ポータルがここの町は多い。
それと言うのもミクラルは観光名称が多く、他の国の色んな街とポータル契約をしているのだ、なので必然的にポータルを管理しているギルドが大きくなる。
余談だが、ブルゼが討伐された後、ナルノ町の新たな町長はもぐりになっている。
「まさか探し求めていた姉が結婚していて私より先に幸せになってるんだもん~」
「会えただけ良いことじゃないですか、世の中には探し求めてるのに会えない人だって居るんです」
「そうかもしれないけど〜……」
「まぁまぁ……そういや、その私と同じ名前の女の子はちゃんと預けましたか?」
「そっちの方は大丈夫よ~、アオイ?さんの手紙と一緒に預けてきたわ~、姉も義兄さんも私に質問の荒しをした後に安心して泣いていたわよ〜、話に聞いていたけど本当に家族みたいに扱われていたのね〜」
「フフ、そうですか♪」
ユキはアオイの話を聞くといつも期限良さそうだ。
「……それで、どうする?」
ヒロユキは本題を切り出した。
「そうですね、まずは確認です、たまこさんはこれからどうするんですか?」
「そうね~私の人生の目的の一つが姉に会うことだったからね~……いきなり新婚さんにお世話になるのも悪いし、あなた達のパーティーが良ければ~?」
「思っても見ない事です!ヒロユキさん!」
「……構わない」
「なーにが「構わない」ですか!嬉しいくせに♪」
ユキもテンションが上がってるのか、ヒロユキの背中をバンバンと叩いて笑顔になる。
もう、完璧に治っているみたいだ。
「……」
「いててていてて、フィホユヒしゃんほっへふめらないへー(ヒロユキさんほっぺつねらないでー)」
「ちょっと~、もうこれ以上私の目の前でイチャイチャ見させないで~」
「……イチャイチャじゃない」
「痛かったです……さて、じゃぁ行く所は決まりですね!」
「……?決まってたか?」
「いえ〜?」
「何言ってるんですか、あと1人のパーティーメンバーを迎えに行きましょう!」
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