第162話 お掃除!

 《10:00》


 掃除……と言っても、普段から掃除しているのか、中は綺麗だ、何からしようかな?


 「おかぁさんおかぁさん」


 くいっくいっと服をつまんでくる、かわええなぁ、ほんとかわい。

 

 「んー?どうしたのかな?」


 「遊んで~」


 「そうだねぇ、遊ぶのはちょっとまってね?」


 「ぶぅ~」


 「こーら、ぶぅたれない」


 ほっぺをふにふにすると「えへへ」って言って嬉しそうにする。


 「なにするの?」


 「うーん、そうだね、掃除をしようかと思ってるんだけど」


 「え……綺麗じゃなかった?」


 あ、これもしかしていつも掃除してくれてたのユキちゃんか?しょぼんとしてる。


 「あ、いや、そんなことないよ?ほら、上の方とか出来てないでしょ?でもいつも掃除してて偉いね!がんばってる」


 「えへへ、がんばった!上の方は危ないからじぃじがするなって……」


 「それはじぃじが正しいよ?もっと大きくなってからだね」


 「うん!ユキ大きくなる!」


 「うんうん、じゃぁ少し待っててね?」


 「ユキも手伝う!」


 ユキちゃんは三角巾つけて、はたきを持ってきた、うわ!アニメの中だけかと思ったこんな格好!


 「じゃぁ、はじめよっか!」


 「うん!!」


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 《12:00》


 

 掃除をして綺麗になった終わり頃にマスターが帰ってきた……お屋敷を掃除してた頃に比べればこの家1個くらい楽なものだ。


 「帰ったぞ」


 「お帰りなさいま____お帰りなさい」


 「じぃじおかえり!」


 「うむ、掃除をしていたのかの?」


 「うん!」


 「おかぁさんがしてたから手伝った!」


 「えらいぞ」


 「えっへん!」


 あぁ、かわいすぎか!この子!


 「昼食はまだかの?」


 「はい、今すぐ用意しますね」


 「うむ、帰りに《馬鹿》の肉を買ってきたからこれを調理してくれ」


 そういって竹の葉で包まれた肉を渡してくる、ずっしりと重いな……てか「うましか」ってどっちの肉なんだよ!ややこしい!


 「わかりまし____分かったです」


 駄目だ、今までマスターには敬語だったからへんな敬語になってしまった。


 「私も手伝うです!おかぁさん」


 ほら、ユキちゃんも真似しだした……これは治していかないとな……




 さて、次は昼食の準備だな!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 この日、とある赤い髪のネコミミの獣人はある噂を聞き激怒し暴れ回り。


 一件のカジノが無くなった。


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