第122話 新種モンスター!

 《ミクラル城》


 「国王!」


 「どうした、騒がしい」


 「緊急事態です!ナルノ町に超巨大モンスター出現!」


 「なんだと!?見せろ!」


 「はい!」


 兵士の一人が魔皮紙に魔力を通し映像が出現する。


 「な、なんだこれは……」


 そこにはおぞましい生き物が居た。


 目は赤く大きく六本足や体からは針のような毛がビッシリ、透明な血管が通ってる用な不気味な透明の羽根にそして何より遠くからの映像でもわかる、かなりデカイ醜く気持ちの悪いモンスター。


 「な、なんだこのモンスターは!至急、騎士達を集めろ!それとこのモンスターの詳細についても調べるんだ!」


 「ハッ!」


 騎士は指示を受けて慌てて部屋から出ていった。


 「くそ……こんなときにアビはどこに行ったのだ……」


 「アビ?誰だいそれは」


 「おお、ナオミよ、良く来てくれた、これを見てくれ」


 騎士達が慌ててるので何事かと来たのはこの国の代表騎士、歳は35~40くらいで顔には大きな傷後があり、大きくゴリゴリしてとても女性とは思えない身体つきをしており彼女にリンゴを持たせようものなら二個くらい片手でわれるのでは?というくらい勇ましい。もう一度言うが女性だ。


 「こんな化け物見たことないね、なんだいこいつは……昆虫方モンスターだろうが」


 「お主で見たことないとなると新種か」


 「すぐにあたしゃ出発するよ、あそこにはお世話になったじいさんが居るんだ」


 「待て、あそこには確かグリードの英雄のリュウト殿がおる」


 「国王、これはミクラル王国の問題だよ、余所の国に貸しを作る気かい」


 「うぐ、そうだな……至急我が国の騎士達も向かわせる!ナオミ殿、頼むぞ」


 「任しときな、あの小僧に貸しはもう作らないよ」


 そういってナオミは準備に出ていく。



 「しかし……グリード王国の『クリスタルドラゴン』に続き我が国での新種のモンスター……一体どうなってるんだ」


 

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