第117話 久しぶりの町長に再開!
起きた。
うん、起きたよ。
相変わらずあの手この手で眠らせるよな……別に俺起きてても戦闘力ないよ?薬の無駄でしょ、バカじゃないのホントに……
俺は壁の魔法陣に貼り付けられて居た。
「久しぶりさね、アオイ」
「あ……ぅ……?」
「ま、そう言われてもお前には強力な拘束魔法をかけてるから答えられないさね」
マスターとその横には俺を眠らせた張本人のメイド……そして、目だけを動かすと、不気味に光る魔法陣の上に透明な卵の形をしたカプセルが3つ置いてあるのが見え____アンナ先輩!?
その一つにはアンナ先輩が目を閉じて入っていた!
「マスター……アオイの話によると昨晩のペロルの事を話していました、おそらく勘づいているものかと」
なんだ?何の話?
「ふむ、奴隷ごときにバレるようなヘマはしてないさね、一体どうやって知ったんだろうさね」
いや、バレてないよ!?勘違いして進まないで!くそ!訂正しようにも言葉が出せない!
「……………ま、いいさね、これを知られちゃ仕方ないさね____こいつも溶かすさね」
「!!!!???」
え!?え!!?!?!?溶かす!?はい!?
「構いませんがよろしいので?あれはレンタル奴隷……商団が黙ってませんよ?」
「それが唯一の誤算……終わったらこの町を出るしかない」
「分かりました」
「っ!」
壁への貼り付けが解かれたが身体が動かず、俺はズルズルと引きずられ、そのまま一つのカプセルに入れられる。
「……」
カプセルの底の方に端が溶け、字が途中まで見えている魔皮紙が……そこには自分の執筆で“アオ”とまで書かれている……ペロル先輩……まさか……
「ちゃんと入れたさね?」
「はい、後は起動させるだけです」
「そうさね……それじゃぁ__」
「っ!!!!」
ブールダは奴隷のお仕置き用に組み込まれている魔法を発動させ、仲間であるはずのメイドを苦しめた!
「ぐ、ぁ!ど、どうしてですか!?」
「用が済んだからさね」
「ど、どうじで……ぐぐぐ……」
「奴隷ってのは本当にいい買い物さね、何をしても、殺しても、誰も文句を言わない」
「あ、ががが」
「お前の数々の頭の悪い行動には飽き飽きしたさね、こんなことならアンナと組んだ方がよっぽど楽……だけどアンナはこの計画に反対したさね」
「ぢ、ぢぐしょ……ぅ__」
そこまで言うと彼女は気絶する。
「さて、老人最後の仕事さね、よいしょっと」
気絶したメイドを運び乱暴に空のカプセルにいれた。
「アオイ、本当ならお前は巻き込みはしない予定でここを見られなければこうならなかったさね……恨むんならあの馬鹿を恨むさね」
「っ……」
「さて、じゃぁ__」
ブールダが3つのカプセルに魔力を通すと下からピンクの液体が!!
っ!ヤバい!
「ん……ん!」
身体は動かずゆっくりと自分の息が出来なくな__く、くるしい!!
助けて……助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい死____
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