第113話 みんな可愛い!

 《2日目》


 「今日からみんなにお世話になるアオイ先生だよ!みんなよろしくね!」


 朝食の「いただきます」をする前に軽く自己紹介!


 今日の先生はドーロさんが担当で一緒に居てくれてる、まぁ引率の先生みたいなもんだ俺。


 「ほら、みんな挨拶するのよー」


 「「「よろしくお願いします!アオイせんせーい」」」


 「はぁーい」


 かわあえええあえええ!


 ちなみに俺たち先生組は先にみんなで食べてる。


 え?昨日の続き?………………………ご想像にお任せします……。


 「せんせーい、マル君がこぼしたー」


 「こぼしてないもん!」


 お、あるよねぇ、こう言うの。


 「どうしたの?」


 「アオイせんせい、マル君が私の食べ物落としたの~」


 「あらら、拭かないとねぇ」


 「ぼ、ぼぐ、落として……ないもん」


 フフッ、子供だなぁ


 「マル君、かな?」


 「うん……グズッ」


 「マル君は悪くないよ?だーれも悪くない」


 「でも、でも」


 こう言うのはギュッてして撫でて。

 

 「泣かない泣かない、大事なのはこの後だよ?はい、これでふきふきしよーね?」


 「うん……」


 マルくんに雑巾を渡すと泣くのを抑えながらも拭きだした。


 うんうん、偉い偉い。


 「ん?」


 するとマル君の近くにいた子達がみんなで手伝いだしたのだ!


 ブハァ!腰がくだけそう!みんないい子!泣きそう。


 「みんな良くできたねぇ!偉い偉い」


 とりあえず近くの子の頭を撫でる。


 「えへへ」


 「アオイせんせぃ、私もして?」


 「ん?いいよ?偉い偉い」


 「僕も」


 あ、これみんなにしないといけないパターンだ、よし!任せ__


 「ほーらーアオイ先生も困ってるでしょー新しいのも持ってきたからみんな先に戻って食べてー」


 別にみんなを撫でるくらいいいのに……


 にしても子供って適応力高いのね、俺をすぐに受け入れてくれたし。


 そのままお昼時間までみんなと遊んでお昼寝で寝かしつけてドーロ先生と少し昼休憩。


 「やるじゃないー、昼までは完璧よー?どこかで子守りでもしてたの?」


 「いえ、僕がそんなに頭が良くないからかな?ハハ」


 精神年齢が近いとか?


 「そんなことないわよー、子供達の遊びでも1人1人ちゃんとみてて偉いわー」


 「そうですかね?ははは」


 「昼からも頼むわよー?」


 「はぁーい」


 昼からはお掃除だ。


 みんなそれぞれ俺が前に着ていた様なボロボロの布きれ服に着替えて汚れてもいい格好で屋敷中を掃除している。


 ちなみに俺も着替えて掃除をしているが、不思議なもんだよね。

 この格好を懐かしいと思う。



 そしてまた遊び時間!



 「アオイせんせーい」


 「お、どうしたのかなー?」


 「女神役してー」


 「いいよ♪」


 いや〜慣れないね。

 『女神』役って事は?悪役?って事?


 「ごほん……えーっと、そりゃ」


 「うひゃっ」


 とりあえずそこら辺の子を抱っこする。


 「ガッハッハッ、この子の命は私が家でじっくりコトコト煮込んだスープにしてたべてやる〜」


 「くそー!女神め!ひきょうだぞー!みーちゃんを離せー!」


 「私は女神だから卑怯な手を使うのだ〜さぁかかってこーい勇者!」


 「てやー!」


 そう言いながら勇者の子は俺のメイド服スカートのなかに入り足をポコポコしてくる……グフッちょ、なんかくすぐったい。

 

 「ぐわぁ~やーらーれーたー」


 人質のみーちゃんを安全におろして倒れる。


 「とどめだー!」


 「ぎゃぁ〜♪」


 子供は倒れている俺に飛び込んで来た!あぶなっ!


 とりあえず抱き抱えて尻もちつきながら仰向けに倒れると男の子の顔は必然的に俺の胸に埋もれてしまった。


 「……」


 「ん?どうしたのかな?」


 あれ?さっきまでの勢いがなくなった?


 「アオイせんせいのおっ○いやわらかい!」


 そう言って、ぷよぷよ俺の胸を揉んだりして遊びだした。


 うんうん、子供って純粋だなぁホントに……将来がちょっと心配だな。


 「ふふ、でも女の子にそんなことしちゃだめだよー?」


 「先生も女の子じゃないの?」


 「先生は色々とあるから……」








 こんな感じで、子供達と楽しく過ごし、幸せな奴隷生活を送っていた……





 









 そして、完全に忘れていた。





















 ____まさか、この日がここで来るとは……














 



 

 


 

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