第18話 痛みと屈辱!

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 《????》


 地面の匂い、手の先に伝わるじめっとした湿り気のある土の感覚。


 ここは……?

 

 「起きろ!」


 ビシッ!


 と風を切る音が鳴った後、猛烈な痛みで目が覚めたぁぁぁぁあ!!!いったぁぁぁあ!!!太もも痛ぁぁぁあ!!!!


 「いたぁぁあ!!!??」


 あわてて起きたら自分の身体にはボロボロのみすぼらしいホームレスが着るような布切れの様な服が着せられ、目の前には意地の悪そうな屈強な男と、その横にスーツにシルクハットを被った背が低いうさんくさいおじさんが木のイスに座っていた。


 「おはようお嬢さん、目覚めの気分はどうかな?」


 何この人。

 鞭でぶたれて目覚めが良いわけないだろ頭沸いてんのか。

 ちょっとおこですよ。


 「最悪な気分」


 するともう一発屈強な男から鞭を入れられた。


 痛い!例えるなら真冬に縄跳びが太ももに当たる感覚の最上級版だ!


 「嘘です!最高です!」


 「素直でよろしい」


 皮肉で言ったんだよ!


 「いやはや……本当に君は高い買い物だよ……確かにここまで完璧なまでの美貌と可愛さを兼ね備えた存在は誰1人としていない、どんな金額を出してでも手に入れる必要があった」


 褒められてるみたいだが複雑だ、だって俺男だもん。


 「しかも処女だとは……アイツらにしてはよく我慢しましたね」


 ん?おい待て?


 待て待て待て待て?ほう?処女?バージン?ジョジョ?


 待て!?俺が処女だと何で解ってる!?寝てる間に何したの!?!?え!?


 「安心したまえ、誰もお嬢さんの処女を奪えない様にプロテクトはかけるようにする」


 それは安心……いや、ん?逆に考えたらそれ以外はヤバいよね?この状況……


 「ほんと、うちの金を根こそぎ取りやがって……あのつり目女!……その倍は稼いでやるからな」


 「それ絶対!僕すごく働かされるよね!?」


 面接段階からブラック企業確定じゃん!


 「君にはまず立派な奴隷になってもらうよ、普通なら一年かけてゆっくりとするけど早く使えるようになって稼いで貰えなきゃ困るからね君だけは特別枠だ、それでも地獄のような日々だが死ぬなよ?」


 ブラック企業どころか生命の危機もオマケでついてきました。


 「遠慮します!あ!やめて!鞭やめて!」


 隣の鞭を持った男が振りかぶった瞬間身の危険を感じた。


 これが恐怖の味か!


 「それに、この服……グリード城の刻印があるのを発見した、つまり王家の何かしら関係があるね?しかもかなり上位の……その容姿だから王の愛人かと思ったが処女なのを見ると違うらしい………一体お前は何者なんだ?」


 「……」


 「ふむ……まぁいいか、何者だとしても____君の人生はもう終わった」


 


 や、やばい。




 暗闇の奥から先端が高温で不気味に赤く光ってる棒を持った別の男が俺に近づいてきた!




 この後の最悪の展開が予想できる。





 「あ、あの……もしかしてそれを」


 背の低いシルクハットの男はニッコリと笑顔を見せ言った。






 「君は今日から……No.35だ」







 「や、やめて!心のそこからお願い!!やめて!?」



 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいあれは本当にヤバい


 に、逃げないと……って力強すぎ!?


 逃げようとしたが、すぐに取り押さえられ羽交い締めされる。


 「そうそう、言うの忘れてましたが“それ”…………めちゃくちゃ痛いぞ」


 「いやぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!」


 羽交い締めされたまま俺は無理やり移動させられ鉄製の冷たいベッドの上に仰向けに手足を拘束された。


 例えるなら人体実験するときのアレ!


 「ひぃ!……や、やめて!やめてやめてやめてやめてやめてぇぇえええ!」


 「いやぁ、声も素晴らしいですね、もっと叫んでいいですよ」


 「ぐ……」


 「ほぅ、それを聞いて頑張って口を閉ざしましたか、偉いですねぇ、でもそんなに涙目で口が震えながら我慢してもフフッ」


 「ぐぐぐ……」


 「それに、今から本番ですよ、やってください」


 「へい」


 




 やめろ







 それを近づけるな!







 ____っ!







 「ぎゃぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」



 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたぃいいぃ!



 あまりの激痛に海老反りになり身体が痙攣する。


 手足が引きちぎれるのではと言うほど伸ばしきって喉が潰れるほど叫ぶ。



 「いや……いやいやいや!____いやぁぁぁぁぁあ!!!!!ガガガガガ」


 全身これでもかと言うほど脂汗が出て歯がガタガタと勝手に動き出す。


 


 そしてゆっくりと俺の胸に__『35』と数字が刻まれた。



 「はぁ……はぁ……」



 「ほほう?失禁もしないでよく耐えた、まぁ排泄物関係も今は身体に残ってないだろうが」



 「ホントに……僕の……身体に何をしたん……だ」


 





 絶対にコイツらは許さない。











 この日から俺の“異世界の奴隷生活”がスタートするのであった。







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