6編
私達の前に現れたのは、1匹のスライムだった。
「あ!スライムだー。可愛い!」
「美春…。
美春の呑気な言葉に雷太が呆れていた。
「皆!戦闘モードに入ることは出来た?」
私が尋ねると、
「おうよ!いつでも行けるぜ。」
「OKだよ!胡桃ちゃん!」
「私の力の見せどころね!」
3人とも無事に戦闘モードに
入ることが出来たようだ。
「じゃあ、みんな行くよ!
前に出て私と雷太で攻撃するから、
後ろで援護魔法と状態異常付与をお願い!」
「了解!」
3人とも口を揃えて承諾してくれた。
「胡桃ちゃん、モンスターには
属性の相性があって、スライムは水属性だから
弱点は土属性だよ。私が土属性の力を与えるから、剣を振ってスライムと戦ってみて!」
精霊が頭の中で指示を出す。
持っている剣に力が宿ったようだ。
私はスライムに向かって剣を振ってみる。
「えい!」
スライムの上に現れたHPが一ポイント減った。
(なるほど…。HPを0にすれば戦闘終了ね。)
考え事をしていると、「胡桃!危ない!」
雷太が盾で私を守ってくれた。
「何ぼーっとしてんだ!戦闘中だぞ!」
雷太に怒られたが、
「雷太、助けてくれてありがとう!」
私がお礼を言うと満更でも無さそうだった。
「胡桃ちゃん!行くよー!」
美春が精霊の加護の魔法を掛けてくれ、
麗華がスライムを麻痺状態にして
動けなくしてくれた。
「二人ともありがとう!一気に倒すよ。」
4人の力を合わせて一気に攻め込んだ。
「ふぅー。何とかスライムを倒せたね。」
私がそう言うと、
「スライムでこれだけ苦労してるならまだまだ
俺達は強くなる必要があるな。」
「とりあえず1匹のモンスターを
倒せたってことでいいじゃない!」
「そうよ!私が踊りの力で麻痺状態にしたから、
一気に攻め込むことが出来たんでしょー?」
雷太、美春、麗華は初戦闘を終えてそれぞれの
感想を口にしている。
「まぁ、今回はモンスターを倒せたし
良かったじゃない。まだまだ強くなる
必要はあるから、しばらくは
弱そうなスライムや他のモンスターを倒して、
レベル上げをしようよ。」
「そうだな。俺ももう少し戦闘に慣れたいし、
レベル上げで強化することも出来るしな。」
雷太が賛成してくれた。
「じゃあ何だがその辺に
ウヨウヨしているスライムを
片っ端から倒していこうか!」
「了解!」
3人が口を揃えて言った。
こうして初戦闘を終えた私達は
自分達のレベル上げと能力強化のために
弱そうなモンスター達と
片っ端から戦うことになったのであった。
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