第4話 発達障害について①

さて四話目ということで、自分の発達障害のことについて。


自分が発達障害というのが分かったのはつい2、3年ぐらい前のこと。それも自立支援施設のスタッフに「発達障害だと思うよ」みたいな感じで言われたのが始まりだった。


自分が変わっている人だというのは、昔からうっすらと気づいていたが、アスペルガーとか発達障害だとは思ったことは無かった。


どういう所があるか、まず不器用すぎるという点。周りの人に比べてめちゃくちゃ不器用である。靴紐を結ぶのも苦労するし、それが顕著に表れるのは仕事の時。


僕がお世話になった自立支援施設のプログラムの一つに、ハウスクリーニングと呼ばれるものがあった。これは実際に仕事としてハウスクリーニングをやるというものなのだが(体験というより本当に仕事として請け負っているので、参加する人には微々たる量だが賃金が発生する)、これが本当にやってみると酷いのである。


例えばいろいろな水回り関係の小物を、爪楊枝や綿棒、それに激落ちくんと呼ばれる、こすれば汚れがおちるスポンジのようなものを使って綺麗にするのだが、いやはや全然作業が進まないのである、不器用すぎて。


一つ一つの汚れを取るだけで時間が掛かる。それに不器用だから、つまようじで汚れを取ろうにも上手く手が動いてくれない。


仕事が出来ないことへの言い訳なのかなと思っていたが(実際物の扱いとか雑な所があったりするので、そういうのは個人的な課題であるが)、周りを見てみても、そこまで不器用な人というのはいなかった。この辺り言い訳なのか、それとも不器用なのかという線引きは難しいと思うが、必死に死にものぐるいでやって、それは克服出来ることなのか、それでも出来ないのかが境目であると思う。


冷蔵庫に買ってきたものをしまったりするのも苦手だ。不器用であるのと同時に空間把握能力がないので、しまうのに本当に苦労する。特に量が丁度冷蔵庫に入るぐらい(冷蔵庫の肉や魚と保存場所を分けているのだが)の時は地獄だったりする。空間把握能力がないと、整理の仕方とか、どうやったら綺麗に整頓出来るのかというのが困難になる(もちろん努力すれば改善出来る点もあるので)から一苦労させられる。


今日はこんな感じで終わりにしようかなと。発達障害のことは何回か分けて話していければ良いかなと思う。それでは



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