DJユウセイのかくりよラジオ!
蛙鳴未明
第一回
DJユウセイのぉっ、かくりよラジオー!イエエエエイ!パチパチパチ―!
ということで始まりました『DJユウセイのかくりよラジオ』!この番組は、かくりよにお住みのの皆さまから届いた様々なお便りに、わたくしユウセイが応えていく、というかくりよ初のラジオ番組でえす!いや~ユウセイ光栄ですよ!かくりよ初のラジオ番組のDJになれたんですから。これからリスナーの皆さんをどんどん楽しませられるように頑張っていきますんで、これから応援よろしくお願いしまぁす!
という訳でそろそろお便りいきまっしょう!さて、記念すべき初お便りは~、ど・れ・に・し・よ・う・か・なっと。はい、これにしましょう。冥界にお住みのラジオネーム「裏ご飯」さん。
「ユウセイさんこんばんは。」こんばんは~。「番組スタートおめでとうございます。今まで娯楽といえば人間を脅かすことだけだったので、この番組ができてとても嬉しく思っています。これから末永く続いていくことを願っています。」お~ありがとうございますぅほんとに。これから頑張っていきますんで、楽しみにしていて下さい。次のお便りいきましょう!
え~妖界にお住みのラジオネーム「垢おいしい」さん。「ユウセイさんこんばんは~。」こんばんは~。「質問なのですが、ユウセイさんの名前は本名なのですか?新聞にこの番組の告知が載った時から気になって気になってしょうがありません。気になりすぎて、この前おいしそうな垢を舐め損ねました。どうか教えてください。」あ~これね~。まあ色々ごちゃごちゃあるんですけどぉ、結論から言えばこれは本名では無いです。芸名ですね。
いや~この名前に決まるまでに色々ありましてね。最初にこのラジオのDJに選ばれた時は、上司に本名でやれって言われたんですよ。なんせかくりよの公共放送ですしね。でも本名出すのやだって突っぱねたんですよ。本名出したら外出もしにくくなっちゃうし、色々めんどくさいからヤダっ。てね。
そしたら上司も納得してくれて、芸名でやることになったんです。で、芸名何にしよっかってなった時に、僕は「トキシックジェネレーション」が良いって言ったんですよ。でも上司に「それは色々と毒々しいからやめろ」って言われまして。で、上司は「俺はカリビアンアルカトラズが良いと思う」って言うんですよ。「カリビアンアルカトラズ」ですよ!?めっちゃダサいじゃないですか!それで大喧嘩になりましてね。二……三時間言い争ったんですよ。
で、お互い疲れてきた頃にね?ひょっこり物知りのクエビコさんがやってきたんです。それで、「かくりよは漢字で『幽世』と書くから、それを音読みして『ユウセイ』というのはどうだ」って言われまして。で、上司も自分も「それだっ!」となって(笑)それでDJ名が「ユウセイ」になったんですよ~。いや~なかなか大変でしたね~。
……さあ次のお便りいきましょう!
え~世界サンタクロース協会日本支部所属の山拓郎州さん。
「ユウセイさんこんばんは。」はいこんばんは~。「私はサンタクロースの一員として、長らく誇りを持って仕事をして参りました。しかし、近年引退を考えています。」
おっと。そりゃ大変ですね~。続き読みましょう。
「なぜなら、最近は子供たちの親や祖父母が私より早く子供たちにプレゼントを渡してしまうからです。自慢の笑い声を披露する暇もありません。私の存在意義は果たしてあるのでしょうか?」
あ~これは難しい問題ですね~。最近はうつしよでは親や祖父母がプレゼントを渡すのが主流ですからね。う~む。なかなか難しい……。そうだ!うつしよに配れないのなら、かくりよに配ってはどうでしょう!かくりよにはまだクリスマスが入ってきてませんからね。きっとやりがいのある仕事になると思います!山拓郎州さんの存在意義は、うつしよには無いかもしれませんが、かくりよにはまだまだありますよ!これからも頑張ってください!
おっと。ではそろそろお時間ということでぇ……。名残惜しいですが、このあたりで番組を閉じたいと思います。『DJユウセイのかくりよラジオ』では、常にお便りを募集しております!どんなに下らないものでも構いませんので、KHK、『かくりよ放送協会』までどしどしご応募ください!では、また来週、この時間にお会いしましょう!では、よい夜をぉ~。
DJユウセイのかくりよラジオ! 蛙鳴未明 @ttyy
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。DJユウセイのかくりよラジオ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます