第7話 癒やしをください
「お願いです。誰でもいいから癒しをください。睡眠させてください」
二人から告白を受けた俺は、全力で断った。
そしたら、柚木さんは無表情から大泣きへと変わる。
桜さんは、ダークサイドオーラ全開で監禁しようとしてくる。
そして現在へと至る。
「もう嫌だーーーー! 言い寄られるならまともな女の子がいいよ!」
俺は全力で走る。
筋肉痛になるかもしれないほど、俺は逃げた。
流石に家までは追いかけて来ないようだ。
これで逃げ切れた。
そう思っていると、神のいたずらか
夜の寝る前になるとあの地獄が待っている。
「ブーブー、ブーブー、ブーブー、ブーブー、ブーブー、ブーブー、ブーブー」
数秒ごとにメールのアラームがなる。
ものすごく怖いし嫌だったのだが、勇気を出して携帯を手に取る。
「神よ、悪魔でもいい。俺を助けろ!」
そう言って、メールを恐る恐る確かめる。
すると、なぜか2件から交互に何回もメールが送られてきていた。
「なぜメアドを教えていない桜からメールが!? まさかあいつら結託しやがったな!」
次から次へと来るメールを開こうと最初は柚木さんのを開く。
『起きてる? 起きてるよね? また小説ネットで更新したんだけど見てくれないの。30分ごとに見てるのにコメント来ないの。ねぇねぇ、慰めて。私を安心させて…………』
どうでもいいこと、合わせて数え切れないほどのメールが来る。
ついでに、桜さんのメールも見てみることにした。
『柚木さんに、私も小説部に入ることを言いました。お互い雅人くんを愛する者同士、公平に監禁したい。間違えました、アプローチしたいと考え入部させていただきます。どうか私達の愛を受け止めてくださいね』
(もはや殺人予告にしか見えないよこの文)
その後、かまってほしい自己中なメンヘラと俺に対する愛をつぶやき続けるヤンデレのメールがやまなかったという。
(誰か癒やしをください)
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