11月16日 ビブリオバトル大盛況の日

書肆吉成さんで月例ビブリオバトルの日。

今月は小学生のミニビブリオバトルと、主催者の勝田さんが普段は別の日程で行っている札幌市若者支援センターの月例ビブリオバトル、そして通常の吉成さんでの月例もまとめて開催することになっており、盛況である。

わたしは『アーサー王宮廷のヤンキー』で挑んだが、チャンプになったのは『華氏451度』であった。

しかし異世界転生ものの昨今のはやり趣向、トウェインが結構『アーサー王宮廷のヤンキー』でやってますわね。残念系ヒロインとか、わりと主人公のやり口がクズいのとか。

『アーサー王宮廷のヤンキー』と『闇よ落ちるなかれ』は、あなたもトラックに衝突するまえに読んでおきましょう。なお未来に転生するときのためにはポール・アンダースン『天翔ける十字軍』も。


書肆吉成さんにて


『警(サツ)官』エド・マクベイン(ハヤカワ・ミステリ1061)(87分署シリーズ), 早川書房, 1972.11(3版)

『歴史推理王朝才女の謎 : 《紫式部複数説》』藤本泉(徳間文庫), 徳間書店, 1986.4

『カックー線事件』アンドリュウ・ガーヴ(ハヤカワ・ミステリ文庫), 早川書房, 1980.3

『李朝残影』梶山季之(講談社文庫), 講談社, 1978.1

『歴史好き』池島信平(中公文庫), 中央公論社, 1983.8

『幻の北海道共和国』夏堀正元(旺文社文庫), 旺文社, 1985.8

『正岡子規殺人句碑』辻真先(中公文庫), 中央公論社, 1995.3

『猿猴(えんこう)川に死す』森下雨村(小学舘文庫), 小学舘, 2005.4

『死人にシナチク』藤井青銅 [著] ; あさりよしとお絵(アニメージュ文庫), 徳間書店, 1987.7

『神秘昆虫館』国枝史郎(国枝史郎伝奇文庫), 講談社, 1976.3

『念術小僧 : 大江戸サイキック・ボーイ』加藤正和(新潮文庫)(ファンタジーノベル・シリーズ), 1990.12


『念術小僧』はその昔「アニメージュ」の書評欄でSF評を担当してた大森望がとりあげてからなんとなく気になっていたもの。ジャケ絵が唐沢なをきなのである。

新潮文庫のファンタジーノベル・シリーズは、いま刊行中の新潮文庫Nextのような新潮文庫内のシリーズで、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作がしばしばこのシリーズから刊行された。

ただ短命なシリーズだったために、一時期このシリーズが初刊本だった小野不由美『魔性の子』や恩田陸『六番目の小夜子』が入手難になり嘆かされた記憶をアラサー各位はお持ちのはずである。

『魔性の子』はわりと早期に通常の新潮文庫として再出発しているが、『六番目の小夜子』は改稿版がハードカバーで復活するまで5年以上要したのではなかったか。菅浩江『メルサスの少年』はさらに長く待つことになったはずである。


あとダジャレクラスタとして、『死人にシナチク』は押さえておきたかった1冊。やっと現物に出会った。

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