世界樹

【世界樹の種】

 エレメンタルワールドの全データが入っている種。育てると大きな世界樹となり、世界を支える力を持つという。詳細は不明。

 2025年:天上院姫(5歳)がフリーソフト、【世界樹の種】をネットの海に公開する。【1つの】メインプログラムが自身のゲームプログラムを自動でバランス修正するプログラムであった。この時は永久機関の発想は無く、寝て起きてプログラムの修正を365日行う休眠の自動化。特筆すべきは【永遠を目指した1人の人間】をベースにしている所である。なので使い捨ての乾電池と一緒でありながら。フリーソフトだったので誰でも簡単に改造出来た。

◆定義確認◆

【世界樹の種】

 0から1を生み出すことが天才、天上院姫(てんじょういんひめ)の夢だった。5歳のころに完成したそのシステムデータを、個人で保有していたのにもかかわらず。何者かが1つの理として【世界樹の種】をフリーソフトにし、誰でも扱えるようにばら蒔いた。憶測で姫の両親やゲーム関係者が実行したのかは未だに不明な点が多く謎である。このデータには、空間を拡張し続けるプログラムが備わっており。展開を実行されれば広がり続ける仕組みになっている。止まることを知らないこのシステムは自然放置され勝手に成長し続けた。成長した枝葉はプレイヤーたちが歩むプレイ時間、俗にいう世界線の視覚化されたもの。

 アカシックレコード(英: akashic records)は、元始からのすべての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念で[1][2]、アーカーシャあるいはアストラル光[注釈 1]に過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考えに基づいている[6]。宇宙誕生以来のすべての存在について、あらゆる情報がたくわえられているという記録層[7]を意味することが多い。アカシャ年代記(独: Akasha-Chronik、英: akashic chronicles、アーカシャ記録、アカシアの記録[8])とも。近代神智学[注釈 2]の概念であり、その他の現代オカルティズムの分野(魔術等)でも神智学用語として引き合いに出されることがある。また、陰に陽に神智学運動の影響を受けている欧米のニューエイジや、日本の精神世界・スピリチュアル、占い、予言といったジャンルでも使われる用語でもある。アカシックレコードが存在する科学的根拠はない[9]。


【世界樹シスターブレス】

 日本のロックバンド『ポルノグラフィティ』から2004年の楽曲『シスター』を聞き、始めて創造された『ただの夕焼けと木と広場』の本作エンディング用に昔、描かれた心象風景。

 再び主人公たちが最終回でこの地に訪れた時には2018年「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」から『ブレス』がエンディング用の心象風景としてイメージされ書かれた。

 これら『シスター』と『ブレス』を繋ぎ合わせたものが、世界樹『シスターブレス』である。

「ただの木を世界樹にする? まぁ、『世界樹の種』は概念系だから姿形は関係ないが~」

「うん、折角見知った木があるんだし? この子をパワーアップさせようかって。ミュウちゃん名前決めてよ」

 場所はルミネ市アドバンス地区冬梅4丁目『シスターの丘』に来ていた。そこには『名前の無いただの木』が世界の中心のようにただのんびりとつっ立っていた。

 祈巫照礼いのりこてらに憑依しているミュウはちょっと考えて、照礼に言う。

「じゃあ、世界樹『シスターブレス』」

「なんで?」

「上手く言えん、次元が違うから」

「何それ電波?」

「違うわ! どっちかというと思念じゃ!」

「ふふふ、ミュウちゃんらしくて良いと思うよ」

「……、おぬし解ってなくて笑ってるじゃろうに……」

 治護遥和が困ったように照礼に言い返す、今回戦った6人全員が居る中で。

「おいおい、お前らだけで自己完結してもこっちが困るって」

「そうよ、これから名所になるかもしれないのよ? 観光スポット」

「その世界樹って飯食えるのか?」

 ミュウが困った顔をしながら。

「えっと……簡潔に言うと。『シスター』と『ブレス』という名の楽曲をくっつけた。これ以上は言えん」

「ふーん。まあいっか。じゃあ『世界樹の種』入れるよ~」

 言うと、照礼は『世界樹の種』を入れ込む。するとただの木が一回りほどすくすくと大きくなり、世界が巡廻するように根をはる廻廊が生まれた。

 もっとちゃんと言うと。世界線と世界線が繋がってゆく回路が生まれた。まるで脈を打つように、1個の生命体のように、世界全体を巡り、廻る。

 色は【蒼】。



【世界樹シスターブレス】

 デジタル世界のどこかにあるとされる、夕焼け色に染まる空き地に『名前の無いただの木』があった。その木に意味を持たせるために成長した14歳の少女、天上院姫とその関係者達が集まり。その木に開発者である姫、自身が【新たに創りなおした世界樹の種】を打ち込んだ。

・その後、世界樹に打ち込まれた新たな式。

 その1〈ワールドクエスト『今を生きるために』〉

 創造神とそれを支える3体の連結体を軸に、【勝手に動くことを想定して作られている】自立型AI。野生のモンスター【連結の軍勢】としても動く、彼らの目的は枝葉の【世界樹シスターブレス】整理整頓。

 その2〈心理と文法〉

 その中には〈不可逆の世界〉というルールで構成された世界も出来たが、βテストの実験の時に廃止された。

 世界が悲しめば雨がふる、世界が怒れば火山が噴火する。この世界では〈思議〉は当たり前のように物理的に数値化していたが〈不思議〉も特殊的に数値化しているのが最大の特徴だろう。今までなかったことだ。例えば、影なき影を女神は追う。など、この世界では〈見事〉として実現可能として処理される。ただあるオセロだって裏表だけじゃなく、無いオセロだって裏表になる。支離滅裂だが、〈なかったことにしてはいけない〉ものだとして処理し続ける。

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