273カオス 小説の練習法・三題噺について

 あいかわらず、三題噺のお題を募集しています、藤光です。こんにちは。


 いま自主企画で三題噺をやっているのですが、楽しくて……そのことを書こうかなと思います。


【三題噺】

 三題噺(さんだいばなし)とは、落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語である。

 元来、トリを取れるような真打ちだけがやったもので、客席から3つ「お題」を出してもらい即席で演じた。三題噺を元にした演目の代表作としては『芝浜』が挙げられる。

 三題噺落語の創作には、かなりの発想力やセンス、またそれを演じるための技術が求められるため、誰もができるわけではない。(Wikipediaから抜粋)


 むかし、「らくごのご」という深夜番組がありました。桂ざこばさんと笑福亭鶴瓶さんが、そのものズバリ客席からお題をもらって、即席で三題噺を披露するという演者にとってはかなりハードな番組だったと思います。


 おふたりともめちゃくちゃおもしろい噺家さんなのですが、そんなおふたりでも三題噺は難しいようで、じぶんの噺に納得いかないのでしょう、首をひねりながら高座を下りてくる姿をよくみてました。


 そのイメージがあって、わたしは三題噺を避けてきたのですが、じっさいはじめてみると、小説の三題噺は、練習法として良いということがわかってきました。


 自分なら思いつかないテーマで小説を書くことを強制されるので、すごく考えて書きます。この考えることがとても練習になる。たいていのお題は消化不良に終わるのですが、一所懸命に小説に落とし込もうと考えることが、小説を書くことの練習になります。ときには、思いがけないアイデアが浮かぶこともあって、そんなときは「やった」と思えます。小説を書くための材料を入れておく引き出しが一つ増えたような感覚。わかりますかね?


 あと、三題噺を書いていると、じぶんの得意、不得意がすごくよくわかります。一人称で書いた小説はスムーズだけど、三人称で書いた小説はグダグダだなとか。ファンタジーではお題を上手に絡めて書けるけれど、現代ドラマではうまく書けないなど、文体やジャンルの得手、不得手がよく現れると思います。わたしの場合は、一人称でファンタジー風に描くと比較的うまくいくとわかってきました。


 いずれにしろ、三題噺を書くと現時点、書き手としての長所と短所が把握しやすくなるのは間違いありません。長所を伸ばすもよし、短所を補強するもよし、小説を書く上での練習目標が明確にできます。単純に数を書くというのも練習になりますしね。


 思いもしないお題を振られることがあるので、じぶんがどんな小説を書くのか、じぶんでも分からないところが楽しいです。


 さあ、つぎはどんなお題がもらえるのでしょう。がんばらせていただきます!

 興味ある方は、ポチッとクリックしてお題をお願いします。まだ、空きがあります(笑)ではまた。


https://kakuyomu.jp/users/gigan_280614/news/16816452221372132913

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