245カオス 雨のGWに、長崎を想う

 雨ですねえ。

 2021年のGW、みなさんはどう過ごしましたか。緊急事態宣言が出ていて「おうち時間」を過ごされたのでしょうか。よいお天気が続かなかったので、本ばかり読んでいたとか、子どもが自宅にいるのでじぶんの好きなことができない、ストレスが溜まる一週間だったのでしょうか。それともいつものように仕事だったのかな。


 藤光の場合、お天気が良くなくてつまらないGWでした。きょうも朝から雨だし、緊急事態宣言がされているので、閉まっている施設は多いし、小学三年生になった息子ともどもストレスをため込んでいるのでした。


 本来なら、三密にならない公園とかに出かけて、花の写真を撮るなどしたかったのですが、この天気じゃあねえ……。ずっと家にいるしかないじゃないですか。


 小説はぼちぼち書いてます。アイデアも小出しになって降りてくるので、よちよちとしか進みませんが、書ける間は楽しいですねえ。行き詰まると苦しいんですけど。幕末の長崎を舞台にとった小説なので、図書館で資料となる本を借りてきました。


『レンズが撮らえた幕末維新の日本』(高橋則英監修 山川出版社)という本です。


 幕末から明治にかけて日本で撮られた写真集といった内容の本ですが、見ているだけで楽しいです。


 幕末の長崎をイメージするために、長崎を撮った写真を探していたのですが1カットだけ長崎港の遠景を収めた写真が載っています。写真で撮る幕末の長崎は、いま感覚でいうと「小さな港町」でした。ま、長崎に限らず横浜も神戸もいまとは比べることのできないほど「小さな港町」だったのでしょう。


 ――ああ、こういうスケールのなかでクラバーとか、坂本竜馬とかは長崎を感じていたのね。


 写真という視覚情報は、150年前という時間の隔たりを一瞬で縮める力をもってますね。すごいなあ、写真。このイメージを大事にしながら、物語のつづきを考えて書いてみたいと思います。


 150年前の風景というのは、いまでは想像もつきませんが、物語の舞台となる長崎の港とクラバー邸のあった外国人居留地との位置関係。物語には直接登場しないものの、歴史の授業で必ず習う「長崎の出島」がどこにあったのかなど、地理的情報を得るために


『ことりっぷ 長崎(ハウステンボス・五島列島)』


も併せて借りてきました。


 わたし、旅行に出かける前は『ことりっぷ』で予習するんですよ(笑)

『ことりっぷ 滋賀』とか『ことりっぷ 熊本・阿蘇』とか持ってますねえ。地震前に行きましたが熊本・阿蘇よかったな。もう一度いきたいな。


 五島列島もいいですよね。行ったことないですけど。

 なんだかこう、世塵にまみれていないっていうか(観光客目線ですけど)ストレスフルな街の生活とは別の時間が流れているっていうイメージがあるじゃないですか。沖縄は、デベロッパーによって観光地化が進み過ぎているように感じますが、五島列島はそうじゃないんじゃないかと(これまた、観光客目線の想像ですが)。


 おっと長崎でしたね。

 中学生の頃、修学旅行で一度いって以来ですので、まったく長崎の街には不案内でしたが『ことりっぷ』のおかげで、ぼんやりと小説の舞台がイメージできるようになりました。


 イメージできるようになると行ってみたくなりますよね。五島列島は旅費が高くなりそうなので、現実的には長崎かなあ。コロナが終息したら長崎へ行きたい。緊急事態宣言は、また延長されそうですが……。

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