　小説を書くにあたって、取材とか下調べとか資料の読み込みというのはしてますか？　わたしは「ほとんどしない」のですが、みなさんはどんなでしょう。プロになるような人は、みなさんやるんですかね。

　いま時代小説を考えています。

　近況ノートを見てもらえればわかるのですが、みなさんからお題を出してもらって、ひとり「三題噺」をやっていて、つぎは時代小説を書くつもりなのです。

　時代小説といえば、――なかでも江戸時代を舞台にした風俗小説（っていうんでしょうか。本屋さんの『時代小説コーナー』とかにありそうなやつ）などは、読者も目が肥えているから、当時の風俗とかけ離れないように、資料を読み込む必要がありそうです。

　でも、わたしは思いついたら、ちゃっちゃと書いてしまいたいので、じぶんが知っていることと、Wikipediaなど Webサイトて閲覧できる情報だけで、時代小説も書いてます。設定魔神の読者さんの手にかかれば、ダメ出しの嵐だと思います（汗

　まっ、カクヨムはliteなweb小説なんで、読者さんも厳しくないから大丈夫とじぶんに言い聞かせて書いてます。

　これから書こうとしてる、時代小説は消化すべきお題がありまして、時代設定は幕末だな。幕末のいつに設定したら、だいたい史実と符合するだろう――と、昨日から幕末年表とにらめっこが続いています。

　じぶんが作る架空のお話を、矛盾なく（そんなの無理ですが、少しでも）史実の行間に当てはめる……そういう作業が時代小説にはついて回ると思うのですが、意外に楽しいですね。『設定厨』とかいうネットスラングがありますが、小説を書かずに、設定ばかり考えるってあり得るなあ。ずっとやってても飽きなさそう。

　いい加減書き始めないと、お題をくれたみなさんを「まだかよ」と思わせてしまってはいけないので、ぼちぼち書き始めます。

　わたし幕末が好きなのですが、きちんと年表をおって、出来事の前後の流れを整理したことがありませんでした。今回、頭の中を整理してみて、スッキリしました。

　ふーん。薩摩藩と長州藩が、攘夷から倒幕へ方針転換するのは、ほんの一年ちょっとの間なんですね。そこに立ち会うのが幕末のヒーロー坂本龍馬と、なるほど。時代に置いていかれてしまった会津藩は、おどろいただろうし、のちの運命を考えると気の毒だなあ。年表見てるだけで、すごくドラマチック。おもしろい。わたしの小説もおもしろくなればいいのになあ。