232カオス 学校の教科ではなにが好きですか

 新学期になりまして、うちの息子も無事小学三年生になりました。

 え、だれでもその年齢になると三年生になれるって? そうなんですよ、不思議ですねえ。


 なぜ、小学三年生にはみんな平等になれるのに、売れっ子小説家には平等になれないんでしょう? きっと小学校のシステムが正しいのに反して、社会の仕組みが正しくないからに違いありません。


 ☆☆☆


 などと、理屈の通ったような通らないようなこと考えている藤光です。

 おはようございます。


 冒頭に書いたように、うちの頼りない坊主も三年生になりました。

 三年生になると、学校で教えてもらう教科が増えるらしいですね。理科と社会なんですか? よく分かっていないんですが。


 なんで一年生から理科と社会がないのか、理解に苦しみます。

 個人的に、算数と国語がきらいだったからかもしれません(漢字の書き取りと計算ドリルは、世の中から消えればいいと今でも思っている)。

 理科と社会は、小学校の授業のオアシス的存在でしたけどね、わたしにとっては。


 算数や国語ってのは、昔から「読み書き、そろばん」といわれて、賢さの指標じゃないですか。人をものさしで測るような側面があって、そちらの方面で評価を受けてこなかったわたしには、恨みしかないんですよね(笑)


 その点、理科と社会は、子どもの能力に焦点をあてられているというよりは、自然界(宇宙)のしくみはどうなっているんだろうとか、人間の作り上げた社会のしくみはどうなっているだろうとか、子どもを取り巻く環境に焦点があてられてて、おおらかな教科だったように思います。


 一所懸命に勉強しなくてもよかったってことです(いずれにしろしないけど)。


 いま、息子の社会の教科書を見てますが、難しそうです。

 なんでこんなに、考えさせようとするの?

「つかむ」とか「調べる」とか「まとめる」とか「いかす」とか……。それぞれのページで子どもたちが取り組むべき課題について、教科書がいちいち指図するんですね。


 大きなお世話だ、ばかやろう。


 消防署を見学して、「消防車ってすごい、欲しい」と思う子、「かっこいい、消防士になりたい」と思う子、「火事を消す、とても大事なお仕事」と思う子、「火事は怖いので、ぜったいにやりたくない」と思う子、感じることはさまざまで、ネガティブな思考を含め、教科書では掬いきれない感想があつまるはずなんですよ、社会という教科は。


 それを大人の理屈で、「まとめましょう」とか「生かしましょう」とか……。教科書何様?


 いいんですよ。そんなこと小学生なんだから。考える力? そんなもの学校で教えることができるなら、みんな天才。

 、みんな知ってるでしょ。


 理科や社会なんていう教科は、「へえ」とか「ふうん」とか「すごいんだね」といいながら、授業を受けてほしいです。子どもたちが、自然や社会のできごとに興味をもつ、その入り口として機能してほしいんですけどね。教科書どおりに勉強するのが苦手な息子(そして自分自身も)の父親としては。


 先生、教科書どおりやらなくていいからね。よろしく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る