204カオス ブックオフで号泣した話

 今日は少し時間ができたので、朝からブックオフに立ち寄ってマンガを立ち読みしていたら号泣してしまいました。


 そんなことある?


 読んでたのは、美内すずえさんの『ガラスの仮面』第一巻。やばい、これ。


 子どもの頃読んでいたのですが、例によってすっかり忘れていたところ、主人公の北島マヤが学芸会のお芝居で、笑われ者の女の子の役を演じるまでのくだりで涙が溢れて止まらなくなってしまいました。


 マヤの役への入り込み具合の描写は、狂気を孕んだ凄みを感じさせるのですが、「創作の世界にこれほどまでに入り込むんだ。入り込まないと『ガラスの仮面』は書けないんだ」と思うと、感動してしまって……。


 たぶん小説を書くようになる前のわたしが読んでも泣かなかったでしょうね。表現することで人の心に訴えるってどういうことだろうとこんなに泣けなかったと思います。


 ところで、ご存知とは思いますが、『ガラスの仮面』は少女マンガなんですよ。


 ブックオフの少女マンガの棚の前にアラフィフのおっさんが立っているだけで違和感あるのに、そのおっさんが号泣してる絵を思い浮かべてもらっていいですか? 不気味でしょ〜(笑)


 そそくさと逃げるように帰ってきました。でも、朝からいいもの読んだ。いい日になりそうです。

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