149カオス 斬り捨て御免!
じつは剣道五段である。剣豪小説が書きたい!
剣道しなくなって10年くらい経ち(だから、宅トレする羽目になるわけだ)、刀でなく、日々ペンをとっている(携帯で書くから、ペンではなくスマホかな)わたしですが、時折、むしょうにチャンバラを書きたくなります。一種の病気。
わたしが剣豪小説を知ったのは、吉川英治の『宮本武蔵』ですが、夢中になって読んだのは、司馬遼太郎でした。『燃えよ剣』は岡田クン主演で映画が公開されるようですね。司馬遼人気は、令和になっても続くんですな〜。
『燃えよ剣』以外にも、司馬遼太郎の剣豪小説はたくさんありますが、なかでも好きだったのが、幕末の剣客、上田馬之助を描いた短編『斬ってはみたが』でした。
上田馬之助は、幕末、江戸三大道場といわれた鏡心明智流・桃井道場の高弟で、明治維新後は、剣術師範として警視庁で働くことになる人です。
小説中の馬之助は、道場での稽古はめっぽう強いくせに、本番になると勝ちきれない。力はあるのに、肝心なところでそれを発揮することのない男と描かれているのですが、これがわたしのツボにはまりました。
――これっておれのことやん?
わたし、数十年、剣道をしましたが、試合というものに勝ったためしがないんですよ。一度も(笑)
いまになると理由は、はっきりしています。「どうやったら試合に勝てるだろうか」真剣に考えたことがなかったからです。いま、小説を書くにあたって苦労している半分も剣道に熱意を振り分けたことはなかったですからね。当然といえば当然です。
馬之助もそうなんじゃないかなあ。なんとなく剣術をやってたんじゃないのかな。『斬ってはみたが』は、真剣に考えてやってれば、後世に名を残す剣豪になったかもしれなかった男を描いた小説でした。
あー。
わたしも、こんな剣豪小説書きたいなー。
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