桜花の舞
彩夏
序章
0 プロローグ
時は平安――
1人の少女が舞を舞っている。それは美しく、どんな人でも目を奪われてしまう清流のよう。少女が手に持った鈴を振ると、しゃん、と音が立った。
その舞は、『桜花の舞』と呼ばれる伝説の舞。それを舞うことができるのはたった1人、『桃花』という名の巫女のみ。
そして、これから御話しするのは、これから何百年と経った先の御話。巫女・桃花の子孫達の御話――
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