〇閑話 人物紹介.その26 ―――――――――
※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。
主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり
現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。
ここまでのお話をお読みになられた後に見られることを推奨します。
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『ハルマヌーク』
・性別:女
・年齢:20歳
・T161 B92(G-) W57(UB68) H86(後宮入り時)
・普通の女性より1歩上の色香
(※「閑話 人物紹介.その15」なども参照)
・まだ子供っぽさが残る顔立ちながら、色香のある女性。
・サーナスヴァルの娼館で、娼婦として勤めていたが、
ある日客としてやってきたラッファージャに連れ去られ、
彼の宮殿にかこわれた。
・その後ラッファージャがお縄になった後は
サーナスヴァルの娼館に戻り、娼婦として働く日々に戻った。
・その経歴から、他の女性達よりも男ごとには大きく秀でており、
娼婦仕事を再開した頃には、その色香にも更に磨きがかかった。
・娼館に来るまでが辛く、逆に娼婦になってからの方が幸せだったことから、
娼婦という職業をとても気に入っており、
同僚の娼婦たちの中でも特に仕事に積極的で働き者と有名。
・仕事再開後は、サーナスヴァルの闇が薄まり、客質が向上したこともあって、
さらに熱心に務めていた。
・そんなある日、地方視察に来ていた大臣のグラムア=ケーオが、
サーナスヴァルの重役ジャマクーダの接待を受けて彼女の娼館を訪れ、
己の野心の道具として利用できると考えた彼によって、
半ば強制的に身請けされてしまう。
・そしてある程度の貴族教養を叩き込まれつつ、子を仕込まれた上で
ファルメジア王の
・後宮でシャルーアと再会。
グラムアの企みを潰した後は、悠々自適な後宮での側妃生活を送っている。
・側妃の中ではやはり、閨事に関してはシャルーアとツートップの
経験と知識を持っているため、
ちょくちょく房中術のコツなどを他の側妃に聞かれたりする。
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『グラムア=ケーオ』
・性別:男
・年齢:37歳
・T177
・まずまずカッコイイ中年男性ながら、中身が残念。
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国に仕える大臣の1人。
・やや面長な顔だが、見た目はなかなか悪くはなく、
中身が伴っていればナイスミドルと言えたであろう白人系。
・仕事に関しては真面目でエリート意識がありつつも、
どこかで闇を抱えてないと落ち着かない性格で、野心も強い。
・頭脳明晰ではあるのだが、どちらかといえば官僚的な頭の良さであり、
大局的な政治勘には乏しく、謀略などを画策するようなセンスはない。
・それゆえ、やや脇が甘く迂闊な面も多い。
・地方視察の際に接待を受けた娼婦ハルマヌークの
閨での実力を見込んで彼女を取り立て、
自分の子供を孕ませて後宮へと送り込んだ。
・しかし成果が不確実な内に迂闊を晒した結果、
取り潰される事になってしまった。
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『アルハンバル』
・性別:男
・年齢:40歳
・T185
・武人っぽいけど政務畑です
・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国に仕える大臣の1人であり、
同時にファルメジア王の側近の1人でもある。
・これでもかと武人向きな肉体を持っているが、
政務に身を置いている優秀な政務官。
・基本は自分の意見などを言わず、粛々と王の言葉に従うが、
求められればしかと意見を述べる忠臣従者の鏡。
・鍛えていないのに先天的な武才に恵まれている。
・子供の頃、それで武官方面への成長を周囲から期待され過ぎたせいで、
逆にノイローゼ気味となり、結果真逆の内向的な方向へと向かってしまった。
・若い頃、王宮に宮仕えし始めた時も、
その辺りを周囲の同僚などからからかわれたりしていたが、
王から直々に
“ 文官の中にも多少は覚えある者あらばイザという時に心強かろう ”
とお言葉を貰った事がきっかけで、王に強く忠誠心を抱くようになった。
・その後、順調に出世し、政務大臣の1人にまで上り詰め、
王の側近としても存分に働いている。
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『オブイオル』
・性別:男
・年齢:28歳
・T179
・ヤンチャ方面に全振り+精神年齢を引き下げた亜種グラヴァース
・一応、王宮に仕える宮仕えをしている男だが、
普段から不真面目で仕事が遅いなど、評価は地を這っている。
・それなりにいい家柄のお坊ちゃんではあるが、
貴族らしさが1mmたりとも身についていない。
・王宮の宮仕えにしても、父親が家柄を盾に無理矢理ねじ込んだ就職先で、
本人にはやる気が1ミクロンもない。
・不真面目、遊び人、無教養と、
王宮に仕える者としては落第もいいとこなのだが、
ファルメジア王曰く “ こういう者が1人いる事で、逆に皆が引き締まる ”
と、それなりに許容されている。
・その実、王自身も王子であった頃、オブイオルに近いタイプだった事が
シンパシーになっている模様。
・文官のサルクを始め、
宮仕えしている者の中にちょこちょこ友人がいるなど
地味に顔は広い。
・父親が高齢の時に出来た子供だったことで、
幼少期から少年期にかけて甘やかされて育った。
・その事が、大人になってからもヤンチャが鳴りを潜めない原因と
考えた父親は、一転してオブイオルに厳しくなっている。
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『サルク』
・性別:男
・年齢:25歳
・T164
・ちょい小動物系な真面目文官
・王宮に仕える文官の1人。
・とても真面目で、いかにも草食系と、
肉食系なオブイオルとは真逆の性格。
・どちらかといえば可愛らしい顔立ちをしており、
男としてはそこが少しコンプレックスになっていて、
男らしく見えるファッションを探求するのが密かな趣味。
・真逆なタイプと言う事もあって、オブイオルとは何だかんだで気の合う友人。
・地位は低いが、仕事が出来る上に大局観もあるため、
彼を知る人間は将来の大臣候補と、その実力を認めている。
・オブイオルとは数年来の仲で、当初は免疫がなかったが、
彼のおかげである程度、過激なワードにも免疫がついてきた。
・が、やはりどこでも憚らないオブイオルに、
振り回される事は多く、気苦労が絶えない。
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『ネイトゥメ』
・性別:女
・年齢:24歳
・T159 B90(F-) W59(UB68) H90
・黒濃い褐色肌、垂れ目、か弱い女の子
・父ジェプルスの政争の道具として後宮にねじ込まれた女性。
・幼馴染のケルオンと相思相愛であったが、
・後宮入りしたのは20歳の時で、約4年の間、
陛下の ″ お通い ” も側妃の中ではトップ5に入っていた。
・それでも心の奥底では、ケルオンの事を忘れられず、
秘めたる想いとして封印し続けながらも4年間、ずっと抱き続けた。
・シャルーアやハルマヌークとも仲がよく、
特にシャルーアには何か、自分に近いものを感じている。
・ケルオンとの仲を引き裂かれたことで、父ジェプルスを恨んでおり、
不治の病にかかったと知っても、同情や悲しみの気持ちは沸かなかった。
・しかしそれが転機となり、
またシャルーアの手助けと、ファルメジア王の理解と優しさも手伝って、
後宮の側妃を辞し、愛するケルオンと一緒に野に下った。
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『ジェプルス』
・性別:男
・年齢:58歳
・T173
・夢追いの野心家
・娘のネイトゥメを後宮にねじ込み、王位に迫らんとした貴族。
・元は宮仕えをしていたが、不治の病にかかり職を辞するとともに、
闘病生活を強いられる。
・善良であったなら、優れた臣下で有り続けただろうと言われるほど、
高い能力と容姿を備えていた。
・ネイトゥメが生まれた際も、道具が増えたという感覚であるなど、
己の野心を成就させる事が全ての冷血漢で、
その後、妻が病死しても何の感傷も抱かず、
涙一つ流すどころか顔色一つ変えなかった。
・自身も不治の病にかかり、病死した。
・なお実は、ネイトゥメはジェプルスの子ではなく、
ジェプルスの冷血ぶりに恐怖した母が、
まったく別の男と作った子である。
・なのでジェプルスは、自分が王に対して描いた企みを、
自分が喰らった形になる。
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『ケルオン』
・性別:男
・年齢:24歳
・T167
・小柄なれどエネルギッシュで体幹のしっかりした動ける男。
・ネイトゥメの幼馴染で、彼女の家の下働きをしていた男。
・ネイトゥメとは相思相愛であったが、身分違いであることもあり、
結ばれることがなかった。
・そして彼女の父ジェプルスが、
ネイトゥメを後宮の側妃にしてしまったため、
二人の仲は永遠に引き裂かれてしまった。
・その後もジェプルスに仕え、様々な仕事を命じられてきたが、
ひとえにネイトゥメの事を想い続け、せめて彼女の実家に尽くそうという
健気な気持ちによるものである。
・そして4年後、転機が訪れ、
後宮を辞するネイトゥメを迎え、
病死したジェプルスの後を継ぐ形となったネイトゥメと結婚、
晴れて夫婦となった。
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