〇閑話 人物紹介.その14 ―――――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


 ここまでのお話をお読みになられた後に見られることを推奨します。


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『ルイファーン=ヴァフル=エスナ』

 ・性別:女

 ・年齢:22歳

 ・T167  B93(F)  W59(UB70)  H90

 ・美人令嬢、行動力アリ、活発な風のようなお嬢様


 ・俗称リーファ。

 ・マサウラーム町長の一人娘で、

  その血筋はファルマズィ王家ゆかりとなる御令嬢。

 ・父親は現地人でしっかりとした褐色肌だが、

  母親がエウロパ圏出身の白肌の美女。

 ・ルイファーン自身は、その母親の血を色濃く受け継いだようで、

  褐色肌なれどかなり淡め。

 ・髪は白金ブロンドを編み込んでシニヨン風に後頭部でまとめている。

  瞳も深いブルーグリーンで、その容貌はエウロパ圏の貴族令嬢そのもの。


 ・7歳の頃にとある事件でリュッグに助けられて以来、

  オープン過ぎるほどLOVEを表明し続けている。

 ・当時はまだ小さかったのでリュッグも笑顔でいなしていたが、

  彼女自身は年齢を重ねていっても、リュッグラバーを貫き通している。

 ・大人になってますますグイグイくるので、

  リュッグは彼女に苦手意識を持つに至っている。

 ・成長したその美貌を余すことなく用い、リュッグに攻勢をかけまくっているが、

  その肢体を活かしてのセクシーアピールなどはあまり得意ではない。


 ・サッファーレイの別荘で、シャワー室でシャルーアとたわむれた際、

  彼女の話を聞いて一変。

 ・それまではサッファーレイにてリュッグの心を射止めるまで

  延々と滞在するぐらいのつもりでいたが、急に帰る選択をする。

 ・以後、シャルーアのことを " 様 " 付けで呼ぶようになる。


 ・シャルーアの持つ謎について何か知っているようだが、

  王家のトップシークレットに抵触するため、多くを語れない様子。


 ・礼儀作法等完璧で、父親以上の政治能力も備えているなど、非常に優秀な女傑。

 ・だが基本はとても気のいい、可愛らしさあるお姉ちゃん的な雰囲気の淑女レディ



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『ハヌラトム』

 ・性別:男

 ・年齢:34歳

 ・T170

 ・意外と若い


 ・ルイファーンの私兵団のリーダーかつ、執事役を務めていた中年男性。

 ・かつては少年兵として王国軍に籍を置いていたが、

  その際にたまたまシャルーアの父のアッシアド将軍と知り合い、

  1年ほど手ほどきを受けている。


 ・その後、尊敬していたアッシアド将軍の事実上の引退となる、

  北方僻地への異動を景気に軍を辞めて私兵仕事を始め、

  いくつかの貴族の元を転々とした後に、現在のエスナ家で雇われた。

 ・1年だけとはいえ、アッシアド将軍に受けた訓練が生きており、

  なかなかの腕と気構えを持つ。

 ・年齢を重ねたことで隊長の風格と能力も備え、

  いつの間にか私兵団の代表格になっていた。

 ・ルイファーンの父、ジマルディーにも信頼され、

  執事の一人として、ルイファーンが出かける際には随行させられる事が多い。


 ・軍をやめて各地を転々としていた際、

  一度だけスルナ・フィ・アイアに立ち寄っており、

  そこで生まれてまだ2歳ほどのシャルーアと会っている。

 ・当時はシャルーアの家に雇って欲しいとアッシアド将軍に願い出たが、

  既に私兵をそれなりに雇っていたことや、アッシアド将軍自身から、

  もっと世の中を見て回るといいと助言を受けたために断念した。



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『ジマルディー=アル=エスナ』

 ・性別:男

 ・年齢:50歳

 ・T189

 ・エネルギッシュ紳士


 ・ルイファーンの実父で、マサウラームの町長。

 ・普段は非常に紳士的かつよくできた人柄なのだが、

  愛娘のことか、酒が入ると、途端に

  ジェントルマンからポンコツパパに変身する。


 ・現地人で、ファルマズィ王家の親戚にあたる血筋。

 ・王位継承権があるほどのの近縁ではないものの、娘を連れて

  ある程度は王家のトップシークレットを共有させられるだけの家柄ではある。


 ・地はとても気のいい、エネルギッシュな男性。

  町長かつ生まれのルーツの関係上、ジェントルマンにならざるを得ない。

 ・脱ぐとケンシロウ体型で、

  上半身はいい感じのマッチョだが、下半身はスマート気味。


 ・妻はエウロパ圏出身の超美女で、

  魔物から助けたことが縁で結婚した。

 ・以前は俺についてこい系だったジマルディーだが、

  ルイファーンが生まれて以降は子供に甘いパパになってしまい、

  侍る形だった妻も、若干彼を尻に敷くようになり、

  夫婦の力関係は変化している。


 ・リュッグとルイファーンの結婚に好意的であり、全力で娘を応援している。

 ・援護もするものの、さじ加減が下手なため、

  ルイファーンからはあまりアテにされてなさげ。



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  作品補足(用語や世界観の解説等)

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HIANMハイアヌン

 ・銃を作っている工房の一つ。

 ・工房としては小規模で、銃も2種類しか作っていない。

 ・数ある銃の中でも、長大で重いモデル制作しているが、

  これは銃の機能をコンパクトに抑えるだけの技術力がないためで、

  総合的な性能は、他メーカー製の小ぶりなモノとあまり変わらない。

 ・そのため銃メーカーとしては不人気で、一部の重厚さが好きなファンか、

  売れ残って値段の下がった中古品を使う貧乏な銃使いが、

  仕方なく選択する程度にしか売れていない。



【 メローク 】

 ・亜人型の妖異の一種。

 ・全体的なフォルムなどはサークォウコ砂河童に似ているが、

  体躯が大き目で白灰色の肌をしている。

 ・また、その体表からは肌と同じ色の体液を出す。

  威嚇や目つぶし、水地を濁らせて隠れるなどの戦術や、

  獲物や場所にかけてマーキングしたり、土などにかけて泥化させて掘るなど、

  用途は様々。


 ・本来は湿気を好み、沼地や池の傍や湿地帯に生息。

 ・エウロパ圏の北方の湿地帯などが生息域としては特に有名。

 ・乾燥は大敵で、命に関わる。


 ・それなりに知能があり、弓矢くらいなら扱う事が出来るが、

  基本的に弱いヨゥイに類する。


 ・なお、特徴的な体液は体表だけでなく、体内にも豊潤であるため、

  斬ったり突いたりした場合、高確率で武器に体液が付着する。

 ・なので、メローク討伐後は武器の手入れが必須になる。



【 クアドシザー・スコルピオ 】

 ・巨大なサソリのヨゥイ。

 ・サソリと違ってハサミの手がなく、かわりに4本の鎌を有している。

 ・背に乗って踊り台にできるほどの大きさで、かなり大物に分類される。

 ・脅威度も高く、遭遇した場合、

  軍では、フル装備の兵士10人に相当する戦力がなければ

  即撤退するレベルと位置付けている。



【 グラウンド・モンキー 】

 ・決して跳躍しない、猿のヨゥイ。

 ・ジャンプしない分、地面を走り回る機動力の高さは秀逸で、

  熟練の傭兵でも1匹倒すのに苦労する。

 ・正々堂々を好むきらいがあり、必ず真正面から襲ってくる上、

  敵を全滅させた時のみ勝利としているのか、

  逃走した人間の残した荷や食べ物には手をつけない事でも知られている。



【 ポイズンクラウン 】

 ・毒植物を頭に据え付けている蛇のヨゥイ。

 ・頭の植物は、一定の衝撃を受けることで毒の花粉を発するもので、

  常に同じ種類の植物を付けているとは限らない。

 ・蛇自身には毒はなく、割とシンプルな見た目の大蛇。

 ・毒花粉で弱った人間や動物を捕食する。



【 マサウラーム 】

 ・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国の北部域にある町。

 ・大昔は、保養地として王侯貴族に人気の地だった。

 ・自然豊かな地上の楽園で、

  時のファルマズィ国王がこの地に王都を移そうと考えたほど。

 ・その時の名残で、中規模の町にしては不釣り合いなほど立派な宮殿が複数あり、

  その内の一つで遷都の際には王宮になる予定だった宮殿が、

  現在のマサウラーム町長の住まいとなっている。


 ・近代では、かつての楽園を取り戻そうと、

  人工的な緑地化や水質改善などの自然環境への技術研究に力を入れており、

  一定の成果を得ている。


 ・発展はそこそこで、商店なども昔からの古いものしかなく、

  町中は長年通して変化は少ない。

 ・そのせいか、町の案内掲示などの公共物が更新されることも少なく、

  古びている看板や建造物が多いため、古都の雰囲気が漂っている。




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