新編 野生寄りのメンタリティ
新暦〇〇三四年三月一日
しかし、『家族を見捨てるつもりはない』と言っても、過剰に干渉するのも違うからな。
『失恋とか、美味いものを腹いっぱい食って寝たら忘れる!!』
的な戯言を口にするつもりもないんだ。そんなことで忘れられるなら苦労もしないだろう。
まあ、中にはそれで忘れられるのもいるかもしれないが。
ただ、
そんな
「ねえ、
とは言うものの、
「
ちょっと強い言い方をする感じか。お転婆な
どちらが正解かは、正直、分からない。とにかく
すると、今度は
「……」
黙って屋根の上に蹲ってる
「う、うあう、あ、うああ」
パパニアンの<言葉>だ。その上で、
「辛いよね。大好きな人に振り向いてもらえないというのは、きっとすごく辛いことだと思う。私はパパと結ばれたけど、大好きな人と別れないといけないとなったらすごく辛いことは分かる……家族と別れるのも辛い……」
静かに語り出した。
「私もね、最近、大好きなお姉ちゃんと別れたんだ。もう会えない……そう思うとさ、こう、たまらない気分になるんだよ。でもさ、パパや、
『大好きなお姉ちゃんと別れたんだ』
その言葉に、俺もハッとなる。
『
そうだ。先日、
そんな
でも、本当はそうでもなかったのかもしれないな。表には出てなかっただけで……
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