新編 選択
するとさすがに今度は
「あー…あー……っ!」
悲し気に声を上げながら
「あー……!」
けれど
本当に好きなんだな。
でも、タブレットに映る
『やっぱりこれ、娘を見る父親の眼差しだよな……』
と……
この
『とにかく試してみればいいじゃないか!』
と無責任な第三者は言うかもしれないが、そりゃ、どんな結末になろうが自分の胸は痛まない、責任も取らない立場なら、なんとでも言えるよな。
なんとでも。
だが俺は、そんな無責任なことはできない。
双方の気持ちが同じ方向を向いてないと、一方だけを抑えつけて我慢させるというのは、むしろ残酷なことだと俺は思う。
ことここに至っても、
そして俺は、もしかしたらと思ってしまった。
『もしかしたら
地球人の言葉は話せなくても、こちらの言ってることはある程度理解してるのは、分かってる。なにしろ生まれた時からずっと俺の傍で育ってきたからな。たぶん、自分が暮らしている集落以外にも同じような集落が他にもあることを、理解してる。
それまでは興味もなかったから、関心を示さなかっただけで。
でも、今のままじゃ
そう思ったんだろうなと、察せられてしまった。
「
呟くようにそう口にした俺には、
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