ビアンカ編 ごく当たり前の行為
で、
そして畑の手入れを行いながらも、
子供ってやつは、何か気になるものがあると、周りに全く目がいかなくなり、意識もそれにだけ集中してしまって、危険な真似をしてしまうことがある。
そういうのを含めて見守るためのロボットではあるものの、だからといって、なにもかもロボットに丸投げすればいいというわけじゃない。やはり基本的には、人間の子供は、親が見守るというのは大事なことだと思う。
<親に見守ってもらえているという実感>
が、重要なんだ。
『自分をこの世に送り出した張本人が見守ってくれている』
という実感がな。
それが子供の自己肯定感の一部になる。
だから、ビアンカや
人間はどうしてもロボットのように一瞬も気をそらすことなく注意を払い続けるということができないからな。それは優秀な軍人であるビアンカや
いやはやありがたいことだよ。
一方、当の
「ぷふーっ! ぷふーっ!」
荒い息をしながら地面に座り込んでしまったのが、ハートマンのカメラに捉えられていた。
そんな様子を、ビアンカ達も微笑ましそうな目で見ている。
しばらく地面に座り込んで呼吸を整えていた
体を冷やすためというよりは水を飲むためだろう。
こうやって自然に流れている川の水をそのまま飲むというのは、人間(地球人)にとってはほとんど自殺行為に近い蛮行だが、クロコディアの血を引く
免疫力の高さが、まるっきり桁違いなんだ。これは、
ただこの辺りも、人間として世代を重ねれば、失われていく可能性は低くない。そういう部分のフォローも必要になっていくと思われる。
それについても、ロボットがいてくれると非常に助かるよ。人間のように失念したり、思い込みで無謀なことをしないからな。
『免疫力をつけるために、川の水をそのまま飲め!』
とか、実効性とかをまるっきり考慮せず、ただの個人的な主観を押し付けるようなこともしないしな。
人間(地球人)社会でも、時々いるんだよ。カルト集団的なのが、独自の健康法みたいなことを実践して、何人もの犠牲者が出る。ということが。
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