ビアンカ編 社会にとってのリスク
「おーっ!」
ビアンカの鍛錬を目の当たりにした
彼女の強さを実感している
<強くてしかも自分を認めてくれてる存在>
である彼女のことも、一目置いてくれている。
対して、ルコアのことは、
<オレの雌>
という認識らしいけどな。自分の姉としての、
<お姉ちゃん>
ではなく。
いやはや、マセガキだよ。でも、同時に、頼もしくもある。
そんな
ただここは、そういう<人間の常識>が全く通用しない世界。それを考えると受け入れざるを得なかったというのは、まあ、あるだろうな。
そしてそれは、俺やシモーヌ経験がしたものでもある。
加えて、ビアンカの場合は、<アラニーズ>という、とても普通なら受け入れ難い存在に生まれついて、そんな自分を認めて受け入れざるを得なかったことが、まず前提としてある。この時点で、一旦、人間(地球人)としての常識から何から丸ごとぶっ壊されたわけで、それに比べればというのもあるだろう。
その上で、彼女は、高い<攻撃力>と<攻撃性>を兼ね備えた
<人間としての在り方>
を示そうとしてくれている。言葉で口煩く言うんじゃなくて、普段の自分の振る舞いで、な。
『話し合いで解決できることは話し合いで、しかし、その余地の一切ない<埒外の外敵>に対しては、冷静かつ苛烈に躊躇なく全力をもって対処する』
という、
<
をだ。
『力尽くで相手を従える』
という発想を与えると何が起こるかは、<人間(地球人)の歴史>が物語っている。
本来は守るべき味方に対してまで、その攻撃力と攻撃性を向け、従わせようとするんだ。
『味方を守るべき<力>が、<味方を虐げる理不尽>に変わる』
ってことが起こるんだよ。それが分かってる以上、
『
ためでもあるんだ。
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