一人語り

葉月 涼

私は、苦しくて悲しかった


あの人に冷たくされたから?

彼を傷付けてしまったから?

日々がすぎるのをよく思わなくなったから?

それとも、私のいた場所に執着しその場所に入った人を妬んでいたから?

そんな馬鹿みたいな自惚れに近い思考をいつまでも

グルグルと繰り返し余計に追い詰められていく

追い詰められてたどり着いた考えの結果は

たった1文字

だが重い言葉だった


何をしていてもその言葉は

私の心を壊し

私の体を蝕み

私をそれに向かわせた


腕の痛みも薬の効果も

私にはほんの少しの安心感になった


ほんの些細な事だと普通なら思える事でも気付けば、全て自分の体に向けていた


今日も私は苦しみながら

息をしている

この

潰され

抉られ

傷つけられていく

苦しみが終わる日を待ちながら

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一人語り 葉月 涼 @kiminokoe

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