一人語り
黒対白華
◇
私は、苦しくて悲しかった
あの人に冷たくされたから?
彼を傷付けてしまったから?
日々がすぎるのをよく思わなくなったから?
それとも、私のいた場所に執着しその場所に入った人を妬んでいたから?
そんな馬鹿みたいな自惚れに近い思考をいつまでも
グルグルと繰り返し余計に追い詰められていく
追い詰められてたどり着いた考えの結果は
たった1文字
だが重い言葉だった
何をしていてもその言葉は
私の心を壊し
私の体を蝕み
私をそれに向かわせた
腕の痛みも薬の効果も
私にはほんの少しの安心感になった
ほんの些細な事だと普通なら思える事でも気付けば、全て自分の体に向けていた
今日も私は苦しみながら
息をしている
この
潰され
抉られ
傷つけられていく
苦しみが終わる日を待ちながら
一人語り 黒対白華 @kiminokoe
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