第134話 サーキ王国軍殲滅後
サーキ王国軍を凍り付けにし、1人残らず、・・・全員倒した。
すると、レベルアップのメッセージが流れた。
数千人も倒せば、流石にレベルも上がるわな。
俺の他にレベルアップしたのは・・・。
「おお!レベルアップしたのじゃ」
「やったあああ!」
「やったにゃ」
戦闘に参加してないエリとハルカとペロだった。
パーティーを組んでる経験値が割り振られたのだろう。
戦闘に参加した魔神パズズのバズと、ドラゴンのドラムと、雪女のユキは、レベルが高い為なのか、レベルアップはしなかったらしい。
精霊扱いのバズは、元々レベルアップしないかも知れないし、他に条件があるのかも知れない。
王国軍がいた場所は、事前に丸っとダンジョン化していたので、死体や食糧など、サーキ王国軍の全てはダンジョンに吸収される。
但し、生きている生物は吸収出来ないので、軍馬は吸収されずのんびりしていた。
凍らせたのは人間だけ、軍馬は凍らせなかったからね。
容量無制限のアイテムボックスみたいな感じで、とても便利なのだが、唯一のデメリットは時間が掛かる事だ。
黙って3時間は掛かる。
DP化もしてるので、色々助かるんだけどね。
ここにいないとダメだよなぁ。
俺達がいなくなった時に、誰かが来たら困る。
「ダンジョンが吸収するのに、時間が掛かるからさ、エリとペロとバズは、周辺を探索して、目撃者等がいないか調べてくれ」
「目撃者がいたら倒すにゃ」
「そうだね。俺達の存在がバレたら、色々やり難いからね」
「承知したのじゃ」
「承知シマシタ」
「そして、ハルカは──」
「食事作るよ!」
「うん。お願いだ」
ハルカはいそいそと食事の準備を始めた。
「わちきはどうしんすか?」
「ユキはここにいて、ゆっくりしてて良いよ」
「承知しんした。主様の護衛をしていんすぇ」
「有難う。頼むよ」
ドラムは、寝そべっている。
さて、俺は・・・。
サーキ王国の内情を探る為、ダンジョンに吸収する中から、サーキ王国軍の二人をモンスター化する。
死体を利用するのだ。
侯爵とドラゴンに詳しかった側近。
スケルトンとゾンビではダメだな、王都に戻ってもバレないのが良い。
ダンジョンのモンスターリストを確認すると、お!良さげなのがあるぞ。
先ずは二人だけ早めに吸収する様に設定して・・・。
「魔物召喚!」
二人は、レッサーヴァンパイアとして召喚した。
見た目で人間と違うところは、犬歯が少し鋭くなったくらいだ。
レッサーヴァンパイアは、吸血鬼の能力が低いが、昼間も行動出来るのが利点だ。
死体を利用する利点は、生前の記憶があると言う事だ・・・。
ん?
これって、
「我は生き返ったのか?」
侯爵が喋り始めた。
「そうだと言えるが、違うとも言える。今のお前はレッサーヴァンパイアだ」
「レッサーヴァンパイア?」
あぁ、侯爵って元が馬鹿だから、モンスター化しても変わらないんだ。
「侯爵様、レッサーヴァンパイアは、吸血鬼の劣種です。ヴァンパイアとしては機能は低いのですが、昼間も活動出来る為、生前と同じ生活が出来ます」
「ほほう、そうか。それは重畳だ」
「お、お前は頭が良いねぇ」
「有難う御座います。私は宮廷魔術師のポドスと申します。主様、何とお呼びすれば良いでしょうか?」
「俺はショータだ。呼び方は主様で良いよ。侯爵も他人が居ないときは主様で良い。他人が居るときは、ショータと呼び捨てで呼んでくれ」
「承知しました」
「うむ。分かった」
侯爵は偉そうだな。
タメ口だよ。
まあ、良いか。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
新作投稿しています。
ぜひぜひ!お読み下さい!!!
タイトルは
『悪逆無道の異世界冒険記』
URLは
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893659463
です。
何卒、応援の程、
宜しくお願い申し上げます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます