第64話 魔族マロンを倒した
迷宮『猫の穴』最深部地下100階に魔族マロンがいた。
魔力が半端無くて凄く強いらしい。
エリとハルカとドラムはビビってる。
「マロンも魔力探知でこちらを探ってるのじゃ。これだけ魔力の差があると、妾達のことも探知して分かってても余裕で待ってるじゃろう。」
俺とダルアは良く分からない。
魔抜けは魔力が無くて魔力を探知する力が無いからか?
ダルアはのほほ~んとしてる。
気配探知でボス部屋を探ると確かに魔族が1人いるな。
強いかどうかは分からんぞ。
そう言えば、冒険者パーティー『極炎の宴』を倒した時、俺はダルアを含めて7人探知したが、ペロの魔法探知は魔抜けのダルは探知出来ず6人しか探知出来なかった。
マロンの屋敷に忍び込んだ時、魔力探知の魔道具があったが俺は引っかからなかった。
迷宮にいたリッチは俺が気配を消すと全く気づかず、背後を簡単に取れた。
これって・・・。
通常は魔抜けは弱いから探知出来なくても全く問題ないけど、強い魔抜けが居たら全く気づかず簡単に殺せるんじゃね。
それも魔力が強ければ強い敵程、魔力を重要視しているので、魔力が無い者を探知しようとも思わない。
魔抜けは盲点!
魔力偏重社会の弱点だな。
「俺がマロンを倒すよ。リッチと同じ戦法で行こう。皆で陽動&防御してる内に、俺が気配を消し背後をとって
「分かったにゃ。」
「分かったのじゃ。出来るだけ時間は稼ぐのじゃ。だから無理はしないで欲しいのじゃ。」
「分かった。」
俺は気配を消して、エリに扉を開けて貰った。
ボス部屋の中に入り、俺は皆の後に身を隠し、隙を見てマロンの背後をとるのだ。
マロンは自信満々で腕を組み部屋の中央に仁王立ちしていた。
魔族マロン。
身長は190cm。痩せ型。
紫の肌。
黒の長髪、2本の巻角。
黒いマントコート。
1対2枚の蝙蝠の翼。
右手に妖しい雰囲気の杖。
「ここまで来たことは褒めてやろう。ドラゴンの背中に乗って来るとはな。速すぎて驚いたよ。」
ペロはビビりながらもマロンに話し掛けた。
「アタシは『闇猫』の娘ペロにゃ。貴方が父さんを殺したのかにゃ。」
「闇猫の娘か、その通りお前の父の村にゴブリン達を襲わせたのは、俺だ!闇猫より魔力があるみたいだが、まだ俺には
「許さにゃいにゃ!」
ペロはマロンを睨みつける。
「あっはっは、おかしな事をいうな。許さなかったらどうする? お前に俺が殺せるとでも言うのか!」
エリも気力を振り絞りマロンに問う。
「お前は魔王軍の者じゃろ。」
「お前等はここで死ぬんだ。お前等が迷宮下層の魔物を討伐したおかげで、下層からは少数の魔物しか
マロンは持っていた杖をエリとペロに向ける。
「死ね!」
ハルカが前に出る。
結界の盾で結界を展開した。
その後にドラムが出てペロとエリを庇う。
マロンが極大魔法をペロ達に放つ。
直前、俺がマロンの後方から後頭部に会心の掌底を放ち、そのままうつ伏せに倒した。
極大魔法は構築出来ず発射されない。
「クッ。」
倒れたマロンは
俺は
マロンは一気に生命力を吸収されて身動きが出来なくなる。
そのまま、最大の気を込めて
マロンの息の根を止めた。
俺達はレベルアップした。
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