第63話 迷宮を飛び回った

魔族マロンが迷宮『猫の穴』に入ったと聞いて俺達はまた迷宮に来た。


俺達は6人。

俺はショータ、人間の魔抜け。

『闇猫』黒猫のケット・シーのペロ。

『疾風』エルフのエリ。

『風刃』ハーピーのハルカ。

ドラゴンのドラム。

ダークエルフの魔抜けダルア。


最速で最下層に行くため、ドラムに乗って行く事にした。


ペロは俺の影に沈んで、俺とエリとハルカとダルがドラムの背中に乗る。


結果、確かに速い。


魔物が攻撃する隙も無く、行く手をさえぎる者は吹っ飛ばす。


しかし・・・。


ボス部屋まで最短距離を飛べば、迷宮には直角に曲がる道もある。


前方の壁に前足で着地すると、壁を蹴って直角に曲がる。


この緩急!そして重力。

横に飛んだりして、まるで曲芸飛行。


途中からペロの闇の触手で固定して貰ったり、最後部に乗って酔ったダルのゲロが後方に飛んだり、もう大変。


全員乗り物酔いしない様に、エリに精神安定の魔法もかけて貰って飛びました。


ボス部屋の扉もドラムの頭突きで吹っ飛ばす。


5階ボスのゴブリンはドラムの体当たりで倒す。ボウリングのストライク!

みたいだった。


10階ボスのコボルトも体当たり。

ストライクでダブル。


15階ボスのスケルトンも体当たり。

ストライクでターキー。


20階 ヘルハウンドはドラムの炎のブレスで燃やす。

フォースを狙っても良かったけど、動きが速いしね。


25階ボスのオークはストライク、

じゃなくて体当たりで瞬殺。


30階ボスのサテュロスも体当たり。


35階ボスのマミーはブレス。

40階ボスのガーゴイルは体当たり。

45階ボスのリビングアーマーはブレス。


50階ボスのオーガもブレス。

55階ボスのウエアウルフもブレス。

60階ボスのミノタウロスもブレス。


65階ボスのトロルは丸飲み。

再生しちゃうので食べちゃった。


70階ボスのゴーゴンも丸飲み。

75階ボスのアラクネも丸飲み。

80階ボスのスキュラも丸飲み。

「そろそろお腹いっぱいか?」

「まだ儂は食えるぞ」


85階ボスのデュラハーンはブレス。

デュラハーンは食べたく無いので、ブレスで燃やしたらしい。


90階ボスのサイクロプスはブレスで死なないし、丸飲み出来ないので、ドラムが体当たりで押さえ込み、俺が生命力吸収ライフドレインで瞬殺しました。


95階ボス部屋の扉前。

ボスはリッチ。

流石に不用心で飛び込むのは危険なので、一旦止まる。


ここまで2時間。

本当マジすか?

って感じで皆ビックリ。


リッチは皆が結界の盾で陽動&防御中に俺が気配を消して近付き生命力吸収ライフドレインで瞬殺。


そして100階ボス部屋の前。


「エリ、ところで前回は転移で入口まで飛ばされたけど、今回も飛ばされたらどうしよう?」


「それは大丈夫じゃ。前回は不意打ちで対処する隙が無かったが、今回は魔法阻害の魔法をかけてボス部屋に入るのじゃ」


「なるほど」


ハルカが涎を拭い。

「今度こそ僕はドラゴン食べたいな」


「待て、魔力探知で探るのじゃ」

エリが魔力探知でボス部屋の中を探る。


「!!!!!!」

エリは驚愕し青ざめる。


「何じゃ!この魔力の魔族は!ドラゴンより魔力が濃く多いのじゃ」


ドラムも魔力探知したらしい。

「あ!こいつが儂を封印して迷宮に連れて来た奴だ」


「こいつヤバいよ。僕も怖いな」


魔族マロンはヤバイ奴だったらしい。

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