第56話 ダルアと話をした。
王都キャルベルの北の森で『炎猫』の冒険者パーティー『極炎の宴』を倒した。
その時、助けたダークエルフの女ダルアを連れて皆で『猫が安らぐ宿』に戻った。
途中で通信の魔道具を使ってニャルマル商会のシャルさんに結果を報告している。
ダルアは『猫が安らぐ宿』の豪華さに驚いていた。
宿のリビングで紅茶を飲み一息ついてから、話しを再開した。
「さて、ダルアさんは何を確認したいのかな?」
「ダルだよー。ダルアさんは他人行儀だよー、ダルって呼んでねー。」
こんな
「ダルは何を・・・。」
言い直そうとしたら。
「ダルはショータのハーレムに入るよー!」
口調は軽い感じだが、身体を震わせて決心した事が窺える。
「!!」
俺はビックリ、そして慌ててわたわたした。
「は、ハーレム!そう見えるか。そうだよね。ああ~。そ、その気はあって、その内と思ってるけど、まだハーレムになって無いんだよ。あっ!」
思わず本音が出た。
「主様にその気があったのじゃな。
妾は何時でも身を捧げるのじゃ。」
「一緒にお風呂に入らないから、その気が無いと思ってたよ。僕もいつでもいいよ。」
「アタシも大好きだから今からハーレムでOKだにゃ。」
ペロは抱きついてきた。
「ダルも混ぜてよー。
ダルも抱きついてきて胸を押し付けてくる。
そしてハーレムになることになった。
なったらしいよ。
良かった、良かった。
でも、エリもハルカもダルアも貴族や冒険者達に酷い目に遭ってるので、時間をかけた方が良いと秘かに思った。
それからダルと色々話をした。
俺とペロ、エリ、ハルカ、ドラムの事をダルに話をした。
俺達と一緒に行動する為に、目的を知って貰う。復讐を手伝って貰う事になるので必要な事だ。
ダルの事も聞いた。
やっぱり日本からの転生者。
女子高生だった。
事故死後ダークエルフに転生。
転生時に転生前の記憶があった。
小さな集落で生まれた。
『間抜け』が発覚。
俺と同じで、苛められていた。
家族からも・・・。
両親が極炎の宴にダルを売った。
集落を恨んでいる。
レベルアップが急務だが、当面戦力にならないので、ドラムを護衛につける事にした。
そして、ダルもパーティーに入れる魔法をエリにかけて貰った。
俺の『気功』に興味を持ったので、練習してみる事にした。
しかし、直ぐには戦力にならないと思ったので、エリに魔道具で『銃』を開発して貰う事にした。
合わせてエリに鑑定防止の魔道具も開発して貰う。
俺の装備している鑑定防止の魔道具を解析して貰ったところ、材料さえあれば作れるらしい。
迷宮の素材をエリに渡す。
不足する素材はニャルマル商会で購入して貰う事にした。
この都市にいる間、ダルはハルカと一緒にニャルマル商会の料理部門で食材の研究を手伝う事にする。
ダルに転生者は、お得である事も教えた。日本の料理や調味料等を教える役割を担うのだ。
そして、ニャルマル商会からダルにアイテムバッグを購入し、食材と調理道具を収納させる。
エリはこの都市を出たら、契約する精霊を探しに行きたいらしい。
戦力増強出来るので皆賛成だ。
ダルのレベ上げと気功の修行をしながら、旅する事になりそうだ。
その前にこの都市にいる魔族のマロンを倒さないとね。
通信の魔道具で、ニャルマル商会のシャルさんに諸々の報告と依頼をする。併せてマロンを倒しに行く事を伝えた。
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