第33話 迷宮の地下30階に到達した
俺達は迷宮に入り地下1階を歩いている。
先頭は俺とエリ、次にペロ、ハルカの順で前回と同じだ。
気配探知で魔物を確認する。
迷宮の地図を買っているので、地下30階までは最短距離で行く予定だ。
地下30階までは強い敵もいないので、ドングリの指弾で楽勝だと思う。
地下31階以降はレベ上げと素材採取しながら進もうと思ってる。
地図を見ながら最短距離を進み、運悪く出会った魔物は指弾で即殺し、ペロが魔石回収の流れだ。
俺とペロが森で狩りをしていた時と同様の流れ作業。
出てくる魔物もゴブリンとかコボルトとかスライム等の弱い魔物だ。
初めて見る魔物はBランク冒険者のエリとCランク冒険者のハルカに聞いて、素材が高く売れそうな場合や食べられる魔物は死体を丸ごとアイテムバッグに収納する。
主に食べられる魔物はハルカ、素材が高く売れる魔物はエリが詳しかった。
全く歩みは止めない。
偶に冒険者とすれ違うが無視してどんどん進む。
通常の冒険者が駆け足の速度で普通に歩ける。
フロアボスは次の階層に出てくる魔物で、親切設計の迷宮だった。
ボスが倒せれば次の階層も問題ない。
但し、5階層毎にちょっと強めの中ボスがいる。
5階がゴブリンメイジ1匹とゴブリンナイト2匹、ゴブリン3匹の計6匹。
10階がコボルトリーダー1匹とコボルトメイジ2匹とコボルトナイト3匹の計6匹。
15階がスケルトンメイジ1匹とスケルトンナイト5匹の計6匹。
20階がヘルハウンド1匹にブラックドック6匹。
25階がオークリーダー1匹とオークメイジ1匹、オークソルジャー4匹の計6匹。
今のところボスは6体づつ出て来た。
ボス部屋に入る前に気配探知で敵の種類、数、配置が分かってたので、指弾6発で全て瞬殺。
ボス部屋でさえ立ち止まらない。
午後から迷宮に潜って5時間歩き続けて30階に到達していた。
すれ違う冒険者は殆ど見られなくなった。
エリが疲れた様子で息を切らす。
「はぁ、はぁ、もう30階か、この速度で休み無しとは・・・、異常なのじゃ。」
ハルカがとぼけた顔で「体力無いねぇ。」と言えば。
エリは歩きながら文句を言う。
「ハルカは途中から飛んでたじゃろ。ペロだって影に沈んで歩いて無かったのじゃ。」
ハルカは空中を飛びながら「エリも魔法使えばいいじゃん。」と興味無さそうに言う。
エリはイラッとして。
「肉体強化の魔法は使ってたのじゃ。それでも付いていくのがやっとだったのじゃ。」
ペロは影から顔だけ出して。
「ショータは歩いてるにゃ。」
「主様が異常なのじゃ。Bランクで森を走り回るエルフより歩くのが速くて疲れないってどう言うことじゃ!
歩きには自信があったのに・・・。
悔しいのじゃ。」
「途中で魔物から
俺は元気に歩いている。
いつの間にか、地下30階のボス部屋の前に来ていた。
「ボスを倒したら夕飯を食べて休憩しよう。」
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