第31話 情報屋に依頼しました

ニャルマル商会についた。


シャルさんを呼んで貰うよう店員さんにお願いしたら、応接室に通された。


応接室では紅茶とお菓子が出されて、

ハルカはお菓子をバクバク食べてる。


お菓子が無くなるとおかわりしてた。


この子は遠慮が無いねぇ。


そこにシャルさんが入ってきた。

「いらっしゃいにゃ。今日はどんな用事でしょうかにゃ?」


「実は・・・。」


俺はこの際、全ての事をシャルさんに話す事にした。


俺達の今後の行動が猫の王国に大きな影響を与える可能性があるし、それに伴ってニャルマル商会に不利益をもたらす可能性もある。


これだけお世話になっているのだ、黙っていて迷惑をかけるくらいなら、初めから全部話をしていた方が気持ちの上ですっきりする。


ニャルマル商会だって最初から知ってた方が損失を最小限に抑えられるし、もしかしたら利益を上げられるかも知れない。


その上でもし、ニャルマル商会が俺達への協力を止めるならそれもしょうが無い。


俺は行動を止める気は無い。


「にゃるほど、情報屋は紹介しますにゃ。むしろ私も知りたい情報なので、商会でお金を出して調べて貰いますにゃ。

一緒に情報屋のところに行きましょうにゃ。」


「え!いいんですか?」


「英雄の子孫『闇猫』が殺されたなんてあんまりですにゃ。また王国が自分の村を壊滅させるなんて信じられにゃい。この真偽によって商会も王国との付き合いを考えざるを得ないのですにゃ。」


「なる程、宜しくお願いします。」


「最悪『光猫』、『土猫』、『風猫』、『水猫』、『炎猫』の5人と敵対するかも知れないのですにゃ。」


「そうなりますね。」


シャルさんは少し考えている。

「ショータ様との関係はこのまま変わらず継続させていただきますにゃ。

ご心配にゃく。その上でお願いがありますにゃ。」


「なんでしょう?」


「行動を起こす前に一声かけて下さいにゃ。私達商会も色々準備したいにゃ。」


「分かりました。出来るだけ善処します。但し、想定外の事態で敵から襲われた時等、こちら側からアクション出来ない場合もありますので、その際はご容赦下さい。」


「それは当然ですにゃ。連絡出来ない場合は致し方ないですにゃ。念の為通信の魔道具をお渡ししますにゃ。」


「お!それは有難い。」


俺はシャルさんから通信の魔道具を貰った。


通信の魔道具は腕輪型。

魔力を通すと連絡出来るらしい。

俺は魔抜けだから使えないじゃん。

通信の魔道具はエリに渡した。



その後、シャルさんと俺達はスラム街にある情報屋に行って『闇猫』の件の調査を依頼した。


シャルさんは追加で『闇猫』が知ったと言う王国の秘密の調査も依頼した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る