ももたろうとかぐやひめ
勝利だギューちゃん
第1話
むかし、むかし、
あるところに、おじいさんとおばあさんが、住んでいました。
おじいさんは、山へしばかりに、おばあさんは、川へ洗濯に行きました。
ちなみに、住所と名前は、個人情報保護法のために、伏せます。
おばあさんが、川で洗濯をしていると、川上から大きなモモが、流れてきました。
「おやまあ、大きなモモだね」
普通なら、おばあさんの力では持てません。
そう、普通なら・・・
でも、このおばあさんは、普通ではありませんでした。
「昔は私は、女横綱として、名をはせたんじゃ」
おばあさんは、モモを軽々と持ち上げました。
「思ったより重いね」
それでも、おばあさんにとっては、赤子を抱くようなものでした。
おばあさんは、モモを見て思いました。
「そうじゃ、もう切っておこう。おじいさんは疲れて帰ってくるから、喜ぶぞ」
こうして、おばあさんは、モモを手でわりました。
包丁を使わなくても、おばあさんの手刀で、簡単に割れました。
すると、中から男の子が出てきました。
「なんじゃこれは?ドッキリか?」
眼を白黒させる、おばあさん。
そこへ、おじいさんが帰ってきました。
「おじいさんや、見ておくれ。モモの中から男の子が出てきたんじゃ」
おじいさんは、言いましいた。
「こっちも見ておくれ。竹をわったら、中から女の子が出てきたんじゃ」
「あらまあ、随分と小さい女の子だね。」
子供のいなかった、おじいさんとおばあさんは、大喜び。
男の子に、ももたろう。女の子に、かぐやと名付けました。
ふたりの子供は、おじいさんと、おばあさんの愛をうけ、すくすく大きくなりました。
「ばあさんや」
「何ですか?おじいさん」
「この子たち、成長がとても早い気がするが・・・」
「歳を取ると、月日の経つのが早く感じますからね、そのせいでしょう」
「なるほど・・・」
おじいさんと、おばあさんは、深く考えるのは止めました。
やがて、ももたろうは、近所でも有名な、男の子となり、
相撲大会を総なめにして、たくさん食料をもらってきました。
友達もたくさん出来ました。
特に、犬と猿と鳥は、仲が良くて、いつも一緒でした。
かぐやはその美貌をいかして、数々美人コンテストで優勝をし、
おじいさんと、おばあさんに、旅行をプレゼントしました。
かぐやもまた、友達がたくさんいました。
ただ、性格がさっぱりしすぎていて、恋人はいないようです。
それから、数年後・・・
おじいさんと、おばあさんは、まだまだ元気です。
ももたろうと、かぐやと、仲良く暮らしています。
そんな時、月から牛車がやってきました。
中から、鬼が出てきました。
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